オフィス・スタジオ × 無線LAN

株式会社アイバンク 様

ハイクオリティな作品品質を誇るフォトスタジオとして。大切にしたい「撮る・チェックする・撮る」。業務用無線アクセスポイントの進化に期待をしています。

株式会社アイバンク<br />
取締役・フォトグラファー 岩井清臣様

企業や広告代理店などから依頼を受け、商品やモデルなど多くのプロモーション撮影を手がけるフォトスタジオ・株式会社アイバンク様。同社取締役であるフォトグラファー岩井清臣様に、撮影スタジオにおける無線LAN(Wi-Fi)活用の現状とその課題についてお聞きしました。
(インタビュー/株式会社フルノシステムズ 広報G)

撮影スタジオのWi-Fi化。その採用のねらいは?

アイバンク様は、以前からスタジオ内を無線LAN(Wi-Fi)化されているとお伺いしました。そもそも、撮影スタジオにおいてWi-Fiは、どのように利用されているものなのでしょうか?

スタジオ風景

岩井)私たちプロのフォトグラファーは、撮影したデジタルデータをその都度チェックしながら撮影作業を進めます。確認作業は、PCや大画面モニタ側で行うことが多く、カメラと周辺機器の接続は欠かせません。撮影はカメラ1台だけで成立しているわけではないんですね。画像をPCにデータ転送するインフラとして、当スタジオは7~8年前から、Wi-Fiを採用してきました。仕組みとしては、カメラに「ワイヤレストランスミッター(右下写真)」と呼ばれる無線通信機を取り付け、スタジオ内には無線アクセスポイントを設置します。その2つを通じてPC側に画像転送するというものです。

スタジオ内のWi-Fi化、具体的にいうとどのようなメリットがあるのでしょうか?

カメラに取り付けられた「ワイヤレストランスミッター」(囲み部分)。ここから撮影画像はWi-Fiで転送開始される。

岩井)業務を効率化しながら、撮影精度をあげられることでしょうか。撮影画像をリアルタイムにPC側に送り、モニタ上でチェックする。私たちはそこで確認した結果を、必ず次のカットに反映させていきます。撮影には代理店様・クライアント様など、多くの関係者が立ち会われるのですが、Wi-Fiだと関係者全員が同じ画像をリアルタイムに確認でき、合意形成も非常に取りやすいのです。
「撮る→チェックする→撮る」この流れを、最も効率よく支えるのがWi-Fiですね。あと、スタジオにはカメラや照明、電源、撮影台など、大小様々な機材が多いので、ケーブルレスで接続できるWi-Fiは安全性の面でも有効です。設置や撤去作業も効率化できますしね。

スタジオ内の無線ネットワーク構築はどのように行なわれたのでしょうか?

岩井)私は仕事でもプライベートでも、スマートフォンやタブレット、PCなどをフル活用しており、自宅もWi-Fi化しています。スタジオも自分で無線NW構築を行いました。量販店でアクセスポイントを購入し、カメラ、PCも設定を行いました。

期待のWi-Fi導入。しかし・・・。募る不安と不満

撮影へのWi-Fi活用は、うまくいっていたのでしょうか?

外部モニタでの画像チェック(Wi-Fiによるデータ転送後)

岩井)そうですね・・。当初設置したのがいわゆる一般家庭用のアクセスポイントだったからでしょうか。実は、撮影中に無線が切れてしまうことが頻繁にあって、それが悩みの種でした。カメラがスタジオ内で移動した時など、なぜか通信が途切れてしまうのです。再接続に手を取られると、どうしても撮影の流れは止まります。とりわけモデル撮影の場合、シャッターチャンスは本当に一瞬、流れを止める要素はすべてリスクになります。「またWi-Fiがつながらないかもしれない」という不安要素が消えないうちは、プロとしてはなかなか全面Wi-Fi化には踏み切れないな、という不満も持っていました。クライアント様をお待たせすることにもなってしまいますしね。

効率化のためのWi-Fiが、撮影の流れを止める原因を作っては意味がありませんね。

岩井)その通りです。あと、最も問題だったのは「通信できない」「止まる」など、Wi-Fi側になにか不具合が起きたとき、本当の原因がどこにあるのかが突き止められない・解決できないという点でした。つながらない原因はいったいどこにあるのか?カメラか?パソコンか?アクセスポイントか?複数の接続機器が関係する無線ネットワークにおいて、我々ユーザには、このあたりの問題は非常に切り分けにくいものなのです。
各機器メーカサポートには電話で何度も相談しましたが、1メーカ単独の視点では限界があり、ネットワーク全体の根本的な問題解決には至りませんでした。起きている問題の解決の糸口がないままとなって、最近は、撮影でWi-Fi利用をやめていました。

Wi-Fiの可能性を感じながらも、有線での撮影に戻られたのですか?

商業印刷向け高品質画像(RAW形式)。スタジオWi-Fiの前提条件として、おもに高解像度大容量ファイルの転送がある。

岩井)はい。有線または、メモリカードでのデータのやりとりですね。これまで使用していたアクセスポイントは、「高速」をうたいながらも、決して速いという実感が持てなかったのも、もう一つの理由です。私たちプロの画像は、商業印刷に適したRAWデータという形式で、これは一般的なJPEGなどと比べ、データ容量も数~数10MBと、非常に大きいんですね。遅いのはそのせいかもしれませんが・・・。

業務用アクセスポイントACERAをモニター体験。スタジオ内を新たに無線化してみる

再び有線使用に戻られた岩井さん。フルノシステムズの「業務用アクセスポイントACERA 800ST」を3週間、スタジオのメインWi-Fiとしてモニター体験いただきました。実際に撮影にご利用いただいた感じは、いかがでしたか?

業務用アクセスポイント ACERA 800ST

岩井)フルノシステムズさんのACERAで、初めてカメラをWi-Fi接続した時、その通信の圧倒的な速さ、接続の強さに驚きました。
確かに無線は便利だけれど、通信速度は期待できないもの・・・そう思っていたので。
無線規格ごとの伝送速度は決まっている訳ですから、同規格機種であれば体感スピードも大差ないのでは?と、どこかで思っていましたが、実際はメーカや機種でかなり違うんですね・・・。
また「切れにくい」無線が、これほど快適なこととは思いませんでした。

ありがとうございます。ACERAは業務用に特化したアクセスポイントです。「同時接続100台以上」をうたっているのも、業務用ならではの特性なんです。最近、特にユーザ様に高くご評価いただいているのは「干渉波フィルタリング機能」です。この機能により干渉波の多い環境下でも、その影響を押さえて「切れにくい」無線を実現しているんですね。

家庭用と業務用。ふたつのアクセスポイントはどう違う? -データ転送テスト-

岩井)「つながり」と「体感スピード」。私たちの撮影における実運用上で、どれくらい違うのか気になりましたので、従来使用の家庭用APと業務用APのACERA、2つのアクセスポイントそれぞれで画像転送スピードテストをしてみました。

業務用と、家庭用アクセスポイント、同等画像を送って伝送時間は約半分* でしたね。これはわかりやすいですね(笑)

岩井)今回ACERAを使ってみて、無線性能がものすごく進化していると感じましたね。フルノシステムズさんが、「業務用」に特化した“日本の無線LANメーカ”であることを実感しました。「5年保証」がついているのにも驚きました。信頼できる証ですね。

ゲストもセキュアに楽しめる! 2 つのアンテナ搭載ACERA。一台のAP で同時にこんなサービスも。

「ACERA 800ST」は2.4GHz と5GHz、1 台に2 つの周波数帯の無線機を搭載しています。スタジオでは、5GHz を撮影用インフラとして、また2.4GHz をゲスト用HOTSPOT に設定させていただきました。

岩井)撮影に立ち会われる広告代理店様、クライアント様にも、スタジオ内でHOTSPOT を利用いただけるようになりました。帯域を分け、撮影用Wi-Fi とは異なるSSID に設定していますので、撮影中も双方が影響を受けることなくご利用いただけます。ゲスト様には専用のIDPW をご提供し、iPad やスマホなどで、撮影中にWEB 閲覧・メールチェックなどを楽しんでいただきました。2 つの周波数帯のアンテナを持っていると、1 台のAP でこんな使い方が可能なんですね。ACERA ほしくなってしまいますね。(笑)

フルノシステムズの無線LAN、ACERA の今後にご要望がありましたら、是非お聞かせください。

岩井)ACERA は筐体デザインもいいですね。青色LED のランプ表示も非常に識別しやすい。これからはスタジオだけでなく、出先でのロケ撮影などにも利用してみたいです。ロケだとケーブルレスなWi-Fi はさらに有効になると思いますよ。機材はできるだけコンパクトにしたいので、本体が小型軽量化されるとうれしいですね。また軽量/長時間運用できる外部バッテリとの連携なども、フルノシステムズさんには是非前向きに検討していただきたいです。期待しています!

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。(了)

* 実際のデータ伝送速度は、データ容量や無線の電波環境などによって異なります。

モニター協力:株式会社アイバンク

【写真スタジオ】
東京都渋谷区桜丘町13-10 桜ヶ丘ハイホーム402号
TEL.03-3496-8811

http://www.i-bank.co.jp/

※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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