学校・教育 × 無線LAN

小金井市教育委員会 様

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Chromebook活用授業を支える無線通信インフラを整備 ~ICTで子どもたちの「気づき」や「共有」を育む授業スタイルを構築~

無線ネットワーク導入の背景

 小金井市は、東京都の中央部に位置する人口約12万人の自治体です。小金井市教育委員会では、2015年度より学校のICT環境整備を進めています。限られた予算額の中で、子どもたちが一人一台のICT端末を使用できる授業スタイルの構築を目指し、研究校に指定した前原小学校や南中学校での検証をもとに、ICT端末や通信インフラの導入整備に取り組んできました。
 2019年度には、市内の小中学校14校でのICT端末の一人一台活用を目指し、7000人を越える児童生徒がICTを利用できる通信インフラを整えました。一人一台の学習用端末として、ChromeOSを搭載したノートPC「Chromebook」を使用し、順次導入を進めています。また、Chromebookの多台数同時接続を実現するための無線通信インフラとして、フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA 1110」を採用しました。
 「GIGAスクール構想」に先駆けて、一人一台の端末使用環境整備に着手した自治体として、全国の教育関係者からの注目を集めるモデルケースとなっています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 一人一台端末使用を実現するための通信性能
     1クラス約40人の児童生徒が端末を安定して同時接続できるWi-Fi環境の構築が、ICT環境整備で最も重要な課題でした。電波干渉やノイズを抑える「干渉波フィルタリング」性能を備えるACERAを採用することで、教室内の子どもたちが一斉にChromebookをWi-Fiにつないで使用できる通信環境を実現しました。
     
  2. Chromebookを用いた円滑なICT授業の実施
     子どもたちが使用する端末のスムーズな動作が、ICT授業を盛んに実施するためのカギとなります。Chromebookの円滑な動作を保証するACERAを教室に設置することで、教員や児童生徒が通信面で負担を感じることなく授業に取り組めます。
     
  3. プログラミング授業で用いるIoT機器との連携
     
    プログラミング授業を実施する上で、Chromebookと、その他のWi-Fi対応機器やIoT機器をつなぐ場合があります。Wi-Fi環境の構築により、子どもたちが端末同士を簡単に接続できるようになります。また、大容量の映像資料を授業で使う場合でも、Wi-Fiなら通信コストを気にせず利用できるメリットがあります。

システム概要

「Chromebook」と「まなびポケット」の組み合わせで子どもたちが互いに学び合える環境を実現

1. ACERA 1110の導入で盤石な通信環境を整備
 
市内の小学校9校と中学校5校に、各18台ずつ「ACERA1110」を配備して無線LANを構築しました。アクセスポイントを選ぶにあたり、教室で40台を安定して同時接続できる性能を絶対の条件としました。ACERAを設置することで、教室内の児童生徒一人ひとりが端末を使用できる無線通信環境が整い、ICT活用授業の円滑な実施が可能になりました。
 

2. コストパフォーマンスの高いChromebookを採用
 
Chromebookを導入し、授業で活用しています。長時間使用できるバッテリー性能や起動の速さといった特徴が、子どもたちが使用する上で適しており、ICT授業の盛んな実施が可能になりました。また、Googleの管理コンソールにより、教育委員会が管轄するChromebook全台数のセキュリティやバージョンのアップデートを自動で更新でき、管理運用の面で役立っています。

Chromebookを一人一台使用できる無線通信環境を整備 Chromebookを一人一台使用できる無線通信環境を整備
3. ICTの活用で子どもたちの学びの「気づき」や「共有」が活発に
 
Chromebookとデジタル教材プラットフォーム「まなびポケット」を組み合わせることで、クラス内の相互理解やコミュニケーションを活発化することができます。まなびポケット上の、入力した文章や教材、写真などを自由にアップロードしてリアルタイムで共有できる授業支援システム「スクールタクト」や、子どもたちの状況を教員が多角的に把握できるアンケートツール「WEBQU」などのコンテンツを利用しています。これらの活用で、個別的な学習の理解・進度や共感的理解力の育成、親和的な学級形成といった効果が創出されます。
 

お客様の声

 小金井市がICT環境整備を進める上で、基本となる指針が二つありました。ひとつは、ICT活用により子どもたちの知識獲得の時間を効率化し、話し合いなどの創造の時間を十分に確保すること。二つ目は、いつでもどこでも何度でも、自分に見合った興味関心に対応して学び続けることができる環境を整備するということです。子どもたちが自身のペースで興味がある分野を先取りして学んだり、苦手な分野はじっくり時間をかけて学ぶ。そのためにも、ICTの導入は重要なテーマでした。
 Chromebookは、導入費用に加え、クラウドを活用することで教員同士が教材や情報の共有化を進めることができること、そして情報担当者が一括でメンテナンスや自動アップデートをできる管理のしやすさといった観点から採用することにしました。また、「まなびポケット」を同時に導入することで、教員が自分が受け持つクラスに最適な多様な教育コンテンツを選び、活用することができます。
 15歳の生徒を対象に実施される国際的な学習到達度調査「PISA(ピサ)」はコンピューター上で行われますが、電子画面に表示された文章やデータといった内容を読み解き理解する新しい読解力が求められています。子どもたちが未来を生きるためにも、ICTを用いた教育は必要不可欠です。
 プログラミング教育でも、単にプログラミングの技術を身に付けることだけが目的ではなく、未来を生きる力として、トライアンドエラーを繰り返し、答えの無い問いに果敢に取り組む意欲とスキルを醸成したいと考えます。プログラミング過程を振り返る「デバッグ」の発見と改善が可能となり、これは今までの教育過程では難しかった要素です。プログラミングは子どもたちが自分なりに作った課題である「答えのない問い」を達成するもので、新しいタイプの読解力の醸成につながります。情報倫理を身に付けることもこれから重要になるでしょう。そういった意味でも、ICT授業を円滑に実施できるベースとしての通信環境の構築は基本であり、大切な要素だと思います。
小金井市教育委員会  教育長  大熊  雅士 様 小金井市教育委員会 教育長 大熊 雅士 様

お客様情報

お客様名 小金井市教育委員会
教育長 大熊 雅士
所在地 東京都小金井市前原町3丁目41番15号
(小金井市役所第2庁舎7F)
児童・生徒数 小学校 5,480人     
中学校 2,039人
(2019年4月1日現在)
URL

http://www.city.koganei.lg.jp/kosodatekyoiku/kyoikuiinkai/index.html

[取材実施:2020年2月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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