相田みつを作品と来場者をつなぐ「双方向コミュニケーション」をめざして。 「iPad&無線ネットワーク」によるデジタルコンテンツ活用モデル/実証実験

相田みつを美術館 様
実証実験の背景
一作家の専門美術館として、まもなく創立15周年を迎える相田みつを美術館様。来場者やファンの方々との「双方向コミュニケーション」の実現に積極的に取り組まれています。教科書を通じた出会いをきっかけに、毎年日本中から多数来館される修学旅行生、親子連れやカップル、そしてシニア世代まで、実に幅広い世代層から愛されるその作品世界ですが、同美術館では、より幅広い層への浸透を目指し、WEB、映像、携帯コンテンツなど様々なデジタルツールの活用を進められています。
このたび、一歩進んだ「コミュニケーション施策」の一環として、「iPad & 無線ネットワークによるデジタルコンテンツ活用モデル/実証実験」を館内実施されました。(2011年5月)
大画面&タッチパネルiPadと見やすくカンタンな操作感。世代を問わず、ノンストレスで使えるコンテンツ。
バックヤードに設置された
無線アクセスポイントACERA
実際のコンテンツ画面例。
業務用品質アクセスポイントACERAによる高速無線LANで動画閲覧も快適。
ワイヤレス接続&バッテリ駆動のため、端末(iPad)側はケーブル不要。利用者はカフェ内の思いのままの場所で、コンテンツ閲覧を楽しむことができる。
パートナー様の声

株式会社 クルーズ・コミュニケーションズ
代表取締役 今 吏靖 様
美術館のデジタルコンテンツ制作を担当する当社では、今後、コンテンツとデバイスとの連携が、来場者とのコミュニケーション実現に大きな役割を果たすと見ております。あらゆる世代が、直感的かつシンプルに楽しめるコンテンツの実現、そしてiPad やスマートフォン、デジタルサイネージの活用を合わせると「無線ネットワーク」は今後大きなキーとなるでしょう。サイバーコネクションさん、フルノシステムズさんとは、3 社それぞれの強みを元に連携しあっていきたいですね

株式会社サイバーコネクション
エンジニアリング事業部
課長 馬場 重通 様
「デジタルコンテンツを途切れることなく滑らかな映像として提供できること」「安心して利用できる高信頼システムであること」それが今回提案の課題でした。無線LAN アクセスポイントACERAは高セキュリティ対応、また多くの方が同時接続しても安定した映像配信が可能です。美術館様にもご満足いただけるシステムをご提供できたと思っています。今後も映像のプロであるクルーズ・コミュニケーションズ様、無線機器のプロであるフルノシステムズ様と強力な協力体制を構築し、色々な映像システムを提供していきたいと思います。
お客様の声

相田みつを美術館
館長 相田 一人 様
(相田みつを氏 ご長男)
-幅広い世代のお客様と、より深いコミュニケーションを- これからの相田みつを美術館
当美術館のテーマは「一人になれる。二人になれる。三人になれる。あなたの人生の二時間を過ごす場所」です。私は美術館を“ 空間を提供する職業”と考えています。あわただしい毎日、一歩足を踏み入れると、外界とは全く異なる静かで気持ちのよい空間がいつもそこにある。私たちはそんな空間を提供したい。父・みつをの作品は、アナログの極致ですが、対極であるデジタルの世界とは意外と相性がよいように思います。
「今日の言葉」を毎日お届けする「携帯コンテンツ(相田みつをの心)」は開始してもう15年、そのほかiPod touch を利用した作品解説サービスなども実施してきました。観る人に作品をより深く知っていただくことは、まさに作品を育てていくことに繋がります。
これからの課題は、デジタルに疲れた世代にも抵抗なく使えるサービス、デジタルと非デジタルの融合でしょう。観る人の想像力に働きかけながら、“ デジタルくささ”をできるだけ感じさせないもの。そんな「コミュニケーション」を追求していきたいと思います。

相田みつを美術館
マネージャー
名児耶 譲治 様
これからは「作品検索システム」をより充実させていきたいです。作品のワンフレーズを入力すると、作品一覧が閲覧できて、どこに作品展示されているのかもわかる。そんなシステムを実現して、収蔵する相田みつを作品をもっと多くの方にご紹介したいと考えています。
お客様情報
お客様名 | 相田みつを美術館 |
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所在地 | 東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムガラス棟地下1 階 |
URL | http://www.mitsuo.co.jp |
概要 | 創立:平成8 年9 月19 日 代表者:相田 一人 |
[取材実施:2011年5月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。
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