クラウド無線LANでユニヴァーサルデザインITを実現
~クラウド・コンピューティングの最適解をめざし~

静岡大学 様
事例概要
静岡大学では、情報基盤の基本的な戦略として「クラウドコンピューティング」を全面適用し、「SUCCES」(ShizuokaUniversityCloud Computing ECO System)を推進しています。
2009年からクラウド情報基盤の土台構築がはじまり、「サーバ」「パソコン」「ストレージ」「生体認証」の全面クラウド化のベースづくりが段階的にスタートしました。その一環として、第1期に「無線LAN」をキャンパス内にインフラ整備しました。クラウド化の最適解を目指す長期プロジェクトにおいては、現在評価期間に入っており、2期目としての「無線LAN」の見直しが開始され、フルノ製「無線LAN」に注目しました。
クラウドコンピューティングの特徴に最適な、品質の高い無線LANを実現でき、静岡大学の情報基盤のコンセプトに合致したことから、無線ネットワーク管理システム「UNIFAS/ACERA」を採用しました。
課題
キャンパスを取り巻く環境と4つの課題
平成21年から情報基盤の必須アイテムとして捉えていた「無線LAN」は、初期の段階において、静岡キャンパスと浜松キャンパスに46台のアクセスポイントを設置しました。現在、追加で25台設置しており、合計71台が稼働している状況です。
希望の多い場所から、段階的に整備を進めており、共通エリアは、情報基盤センター側で整備し、各部局がアクセスポイントを設置する場合は、情報基盤センター側で管理、運用、認証サービスを提供し無線LANの拡充の推進を図っています。
統合認証基盤と連携することで、学生・教職員は申請手続き無しに配布されたID/パスワードで無線LANが利用できるようになっており、初期の目的としている利用方法は達成できたことになります。
全学で、使いやすい無線LANを、今後発展、拡張させていくために、以下の課題を解決していくことにしました。
1.稼働率と性能のボトルネックの発生
2.アクセスポイントの増設費用が大きい
3.将来的なシステム拡張性とTCOの問題
4.利用端末の多様化による無線LAN側の対応
システム概要
無線LANはソフトウェアコントローラ型の「UNIFAS/ACERA」
初期の段階において、静岡 ボトルネックに対するリスク対策として、ソフトウェアコントローラ型の「UNIFAS/ACERA」を導入しました。無線LANコントローラ型と同じ機能を有しながら、機器故障、処理のボトルネックに対するリスク対策が実現します。インテリジェントなアクセスポイントで、認証機能をアクセスポイント内部で処理しているため、負荷の集中によるトラブルの心配がありません。また、パブリッククラウドで稼動するUNIFASサーバの通信経路に障害が起こっても、無線LANサービスの停止が発生しない自律型集中管理構成となっています。
クラウド情報基盤のクラウド総合監視システムで常に、状態監視をしています。
WiFiエリアには、利用可能ことを表示する 「WiFiシール」が貼り付けてあります。
アクセスポイント「ACERA」。 共通エリアに25台設置されています。
導入後の成果
1つめの「はやい」は、オンプレミスの1/15の期間で運用を開始できたことです。サーバ環境をアウトソーシングすることで、スピーディに無線LAN環境をスタートすることができました。また、2つめの「やすい」は、サーバ環境を学内につくるわけではないので、運用した場合のトータルなコストは、オンプレミスの1/2となり、高いコストパフォーマンスが期待できました。
そして、最後の3つめの「うまい」は、ハード環境がないことで、電力消費ゼロや突然の故障などの心配がないメンテナンスフリーな状況になったことです。

お客様の声

静岡大学
情報基盤センター
センター長 教授
井上 春樹 氏
静岡、浜松キャンパス全体のシステム化を考えた時に、システム全体の不安定要素を取り除くことが大事でした。つまり、「スケーラビリティ」の重視です。なぜならば、「無線LAN」は今後の「ユニヴァ―サルデザインIT」を支える重要なツールとなり、自宅学習したり、講義動画を配信したり、資料をダウンロードさせたりする上で、なくてはならない重要なインフラであると考えているからです。
その点、フルノシステムズさんの無線LANは、元々制御系の物流システムの無線技術がベースとなっているので、耐久性や拡張性、そして国内メーカーである扱いやすさが選択のポイントとなりました。さらに、無線管理ツールの「UNIFAS」は、パブリッククラウド環境でも対応できるため、当校の「クラウド全面適用化」に最適なものであると考えています。
お客様情報
お客様名 | 国立大学法人 静岡大学 |
---|---|
所在地 | 静岡キャンパス:静岡県静岡市駿河区大谷(おおや)836 浜松キャンパス:浜松市中区城北(じょうほく)3-5-1 |
URL | http://www.shizuoka.ac.jp/ |
概要 | 創立:1949年 学長:伊東幸宏 学部:人文社会科学部、教育学部、情報学部、理学部 工学部、農学部(その他大学院研究科) 学生数:学部生8853人、大学院生1556人(2012年5月現在) |
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。
[学校・教育]を含む導入事例

















