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学校・教育 × 無線LAN

墨田区教育委員会 様

無線LANを整備し、タブレット活用の効果的な授業を実現。 ~教員を中心としたICT活用で「わかりやすい授業」を目指す~

無線ネットワーク導入の背景

墨田区教育委員会では、ICT環境の整備を3年前から構想しており、今年度モデル校として小学校3校、中学校2校を指定して整備しました。最初のステップとしては、生徒にタブレット端末をいきなり配布して、授業スタイルをつくるという方法ではなく、まず教員が活用でき、授業改善のスタイルをつくりながら、効果的だと実感してもらうことが大切だと考えました。
そのためには、教員が柔軟に活用できる環境を提供する必要があり、「いつでも、誰でも、どこでも」をコンセプトに、日常的に活用できる常設環境を重視しました。平成26年度には、各教室にプロジェクター、書画カメラ、タブレット端末(iPad®)、AppleTV®、AirMacExpress®を設置しました。また、7校のPC教室のデスクトップパソコンをタブレットに変更し、各40台のタブレット端末を導入しています。
PC教室のタブレットは、普通教室などでの協働学習に活用することができます。各教師は、子供たちの課題と可能性を考えながら、「ICTを活用した授業デザイン」を工夫しながら活用しています。
このたび、業務用無線LANを導入することになった背景には、将来的に「タブレット1人1台時代」がくることを見据えています。多台数が接続された場合でも、授業を止めない安定したインフラ整備が必要と考えています。フルノシステムズさんの無線LANソリューションは、多台数接続でも、安定した高い通信品質を確保できることが将来的にメリットがあると判断し、導入を決定いたしました。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 動画が安定して配信できるWi-Fi環境
    これまで使っていた無線LANアクセスポイントは、同時に多くの端末を活用しようとすると環境によってはつながりにくいことがありました。このため、つながらない場合は、現場の無線環境の移行もスムーズにいかないことになるので、動画などのコンテンツを安心して配信できるWi-Fi環境を目指しました。
  2. 多台数接続でも切れないアクセスポイント
    現状は、先生方1人1台iPad®を持って、創意工夫しながら、授業にICTを取り入れている段階です。将来的に生徒全員がタブレットを導入した場合、インフラが弱いと授業を止めることになるので、多台数接続でも安心してつながる無線LANを求めました。
  3. 導入コストと将来的な拡張性
    一般的に1つの教室に2台のアクセスポイントが必要と言われてますが、自治体の限られた予算の中でシステム整備となると、コストパフォーマンスの高い機器が必要でした。アクセスポイント側の機能としては、多台数接続できることや、教室に1台設置すれば無線エリアを確保できる、拡張性のあるシステムが求められました。

システム概要

教員がタブレット端末の効果的な活用手法を身につけ、個々の授業デザインに!

1. 小梅小学校
5年1組理科「電流が生み出す力を調べよう」(浜宗伸教諭)では、児童が電磁石づくりに取り組む授業を実施しました。エナメル線の巻き方や削り方といった実技指導では、教員が実際に作業している手元を実物投影機で大きく提示しました。また、その様子は同時にタブレットで録画され、児童が作業する間は黒板上で再生し、お手本を確認しながら作業を進められます。教員は机間を巡回しながら丁寧に個別に指導することができます。
 
2. 錦糸中学校
2年4組技術科「ラジオの作成」(近藤修教諭)では、ラジオの組み立て工程の説明にiPad®を活用しています。教員が組み立てのポイントとなる場面を撮影した画像を大きく見せながら、留意点を説明します。生徒は、黒板上の画像と手元の工作キットの部品を見比べながら確認していきます。iPad®の画像は無線接続でプロジェクターに送られています。先生は、黒板上を指しながら、時には机間指導を交え、教室内を自由に移動しながら個別指導も細やかに展開できます。

3. 第一寺島小学校
5年1組理科「電磁石のはたらき」(日置教諭)では、電流計の読み方、単位の確認の仕方で、iPad®を活用。事前に電流計の動きを動画で撮影しておき、動画を見せながら単位の説明をしました。従来は、黒板に絵を描いて説明していましたが、動画を見せることで、タイムリーに針の動き方がわかり、単位をわかりやすく説明でき、生徒に理解を促すことができます。
また、図画工作専科/ICTリーダーの東郷拓巳先生は、「iPad®の板書アプリである『ホワイトボード』を活用し、電子板書(=プロジェクター)から離れたところで、生徒の全体の様子を見ながら、板書することで、生徒の思考に併せた授業を展開することが可能となった」と考えています。

システムインテグレータ様の声

学校のICT機器の変化に伴い、パソコン教室などでも、パソコンを学ぶから、パソコンを利用し、授業のツールとして活用する方向に変わってきました。そしてパソコンから現在は、タブレットがメインになりつつあります。タブレットは、有線LANの接続ができません。無線LANが必須です。そこで、いつでも、どこでも活用でき、かつ生徒40人が「つながる無線LAN」が求められていました。フルノさんの無線LANは、トータルコストパフォーマンスが高く、限られた予算の中で計画を建てる自治体の計画に適しており、最小構成から段階的にステップアップできるアクセスポイントの拡張性と5年の長期保障が評価されました。
墨田区教育委員会様は、まず特別教室から導入を開始し、2020年までには校内LANの100%整備を目指しています。当社は、今回の案件をベースにしながら、首都圏、近畿地方を中心に文具、事務器、ICTソリューションを含めた、トータルなワンストップサービスを展開していく予定です。

株式会社ライオン事務器  
IT事業部IT推進室  室長
浜中 康一 様

お客様の声

墨田区では、ICTを導入することで、「より豊かでわかりやすい授業」が出来ることを目指し、モデル校においては先生方全員にタブレット端末を活用してもらうことから始めました。先生と子供、同時に持たせるところはたくさんありますが、先生のITスキルや理解度が進まない中で、いきなり持たせても、機器に振り回されるだろうと考えました。そこで、まず先生がチョークのように、第二のツールとして自分自身で使いこなすことができることを最初のステップとしました。
先生方が半年間タブレット端末を活用してわかったことは、いますぐに子どもたち1人1台のタブレット端末の整備でなくてもよいのではないかということです。授業は、ディスカッションしながらお互いを高めていくものです。その時、ICTがツールとして子どもたちの思考や気づきを助ける役割をしてくれれば良いわけです。まず先生方がタブレットを使いこなしながら、子どもたちへの活用も図る。更にグループ等で子どもたちの活用が進む。そして、子どもたち1人1台のタブレットの活用へという流れがとても自然な活用の流れのような気がします。

墨田区<br />
 教育委員会事務局 <br />
 庶務課教育情報担当 <br />
 渡部  昭  様 墨田区
 教育委員会事務局 
 庶務課教育情報担当 
 渡部 昭 様

墨田区立<br />
 第一寺島小学校 <br />
 校長  保谷  力  様 墨田区立
 第一寺島小学校 
 校長 保谷 力 様

墨田区立<br />
第一寺島小学校 <br />
図画工作専科<br />
ICTリーダー <br />
東郷  拓巳  様 墨田区立
第一寺島小学校 
図画工作専科
ICTリーダー 
東郷 拓巳 様

お客様情報

教育長 横山 信雄(よこやまのぶお)
所在地 東京都墨田区吾妻橋一丁目23番20号
児童・生徒数 小学生9462人、中学生4087人(H26年度)
URL https://www.city.sumida.lg.jp/index.html

[取材実施:2015年3月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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