【法人向け】快適につながる無線LANの接続台数 3分でわかる!無線LANミニ知識

無線LAN接続機器には、同時に接続できるデバイス数に制限があることをご存じでしょうか?
フリーアドレス制やモバイルワークを導入している企業が増えつつある現在、多くのデバイスを同時に無線LANに接続できるということが、円滑に業務を行うための重要な要素となっています。
本記事では、社内の快適なネットワーク環境を構築するためのポイントとなる無線LANの「同時接続台数」についてご説明します。

法人では同時接続台数が重要

法人用の無線LANは、多くのデバイスが同時に接続できるほか、通信処理能力が高いCPUや通信の偏りを調整できるバンドステアリング機能、強固なセキュリティなど、さまざまな機能が複合していることで安定して快適な無線LAN環境を構築しています。
ただ、CPUやセキュリティ機能にだけ注目して製品を選択すると、実際に使用した際に想定していた通りに繋がらない、動きが遅いといったことが起こりえます。そのようなときは最大同時接続台数を超えるデバイスでアクセスをしている可能性があります。業務を円滑に遂行するために、法人用無線LANの同時接続台数は用途に見合うのか必ず確認しましょう。

接続台数の目安

10台から50台程度のデバイスが同時に無線LANに接続する場合、最大同時接続台数が2.4GHz帯と5GHZ帯を合わせて60~70台程度のものがおすすめです。 法人用の無線LAN接続機器の場合は、業務・業態によって接続するデバイス数は増加する可能性があります。そのため、同時接続台数は導入時に必要な数よりも多めに見ておくと良いでしょう。

50台を超えるデバイスが同時に無線LANに接続する場合、最大同時接続台数が100台以上のものがおすすめです。日常的にPCを使用することが少ないとしても、会議やセミナーなどの際に、多台数の一斉接続が予想されるような環境であれば必要な最大同時接続台数です。

フルノシステムズの法人用無線LAN接続機器は、1つの機器で100台以上のデバイスからの同時接続が可能です。
※参照(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000004012.html
学校教育の現場でも使われ、生徒40人のクラス全員の同時接続にも余裕を持って対応できます。
その他の機能の一例として、複数のデバイスを無線LAN接続した際に発生しやすくなる電波干渉を防止する「干渉波フィルタリング機能」を備えています。

つながりやすさと安全性を考慮

無線LANは、過剰な同時接続による通信トラブルだけでなく、電波が外的要因の影響を受けることを考えておく必要があります。
たとえば、壁やパーテーションなどの「遮へい物」や、家電から発せられる電磁波による「電波干渉」などです。無線LAN接続の場合、有線では起きなかったこのようなトラブルが起こりえます。
そのようなときは、中継するアクセスポイントを増設することが効果的です。
そのほか、無線LAN機器やデバイスの位置を調整することで通信環境を改善できる場合があります。
そして、法人用無線LAN機器は家庭用機器よりもセキュリティ対策を意識しておく必要があります。外部からの不正侵入や情報漏洩といったトラブルを避けるためにも、最新の認証方式や暗号化方式を採用している機器を選択しましょう。

法人用の製品を選ぶときのポイント

過剰な同時接続はもちろん、機器の機能面や使用環境の変化などで無線LAN通信に影響が出ることがあります。機器を導入する際は、同時接続台数はもちろんのこと、以下のポイントにも注意しましょう。

機能
・高速通信規格であるIEEE802.11acに対応している。
・多台数接続時の通信速度低下を防ぐMU-MIMO機能が採用されている。
・無線にとってネックである遮へい物の多い空間に強い。
・4コアのCPUを搭載している。
・機器の発熱や、外部温度に影響を受けにくい素材で作られている。
・干渉波フィルタリング機能を搭載している。
・無線通信が、2.4GHz・5GHzのどちらかに偏りすぎないように調整できる。
・多台数同時接続時に、無線通信を公平に分配する。
・非常時に一般開放できる「災害時支援」に対応している。
・WPA2-Personal(AES/AUTO)、WPA/WPA2(Mixed)-Personal(AES/AUTO)、WPA2-Enterprise(AES/AUTO)、などの強固な認証方式・暗号化方式を採用している。
・MACアドレスフィルタ機能搭載で、接続できるデバイスを限定。
・同じアクセスポイントを使用しているユーザー間での覗き見を防止。

管理
・複数の拠点を一括監視対応。
・アクセスポイントの死活監視に対応。
・遠隔監視に対応。

サポート
・ハードウェアやソフトウェアの保守に関するサポートプランや、サポートセンターが設置されている。

大規模なネットワーク環境の整備は適切な接続台数の把握が重要

法人向け無線LANの同時接続台数についてご紹介しました。

法人用無線LANは、通信速度やセキュリティなどの性能だけで選ぶものではありません。
快適なネットワーク環境を整備するためには、製品の機能はもちろんのこと、必要な同時接続台数や現在抱えている通信環境の問題などを知ることが重要です。

とはいえ、自力で性能や使用環境などを調査し、デバイスの数に最適な最大同時接続台数の商品を選択することは難しいでしょう。

そのようなときは、ぜひフルノシステムズへご相談ください。
法人用無線LAN設置で豊富な実績があり、設計、構築、管理も行っております。