3分でわかる!無線LANミニ知識

No.2
意外と知らない!?無線LANアクセスポイントを解説

無線LANやWi-Fiを利用することで、LANケーブルのような有線を使うことなくインターネット通信ができます。ではどこから無線の通信データはくるのでしょうか?無線LANの場合は、スマホ向けのような大きな基地局ではなく、無線LANアクセスポイントと呼ばれる機器と端末間で無線通信を行います。
今回は、よく耳にしていてもあまり理解されていない「無線LANアクセスポイント」について詳しく解説します。

無線LANアクセスポイントとは

無線LANアクセスポイントは、「ワイヤレスLANアクセスポイント」「ワイヤレスアクセスポイント」などと呼ばれており、端末間を無線接続するための電波を発信・受信する機器のことを指します。基本的には有線LANとの接続機能を持っていることがほとんどです。
最近、公共施設でも無線LAN規格の一つであるWi-Fi通信が行えるようになったのは、さまざまな場所に無線LANアクセスポイントが設置されるようになったためです。

無線LANは大きく2種類の通信方式にわけることができます。1つめは、機器同士が直接通信を行うアドホックモード、2つめはアクセスポイントを介するインフラストラクチャーモードです。
アドホックモードは一対一の接続のみが可能です。同時に複数台の端末と通信することはできません。そのため、複数台の端末を1つのネットワークに接続したい場合や、インターネットなど外部のネットワークに繋ぎたい場合には、無線LANアクセスポイントを用意しなければなりません。

無線LANアクセスポイントの役割

無線LANアクセスポイントとは、パソコンとプリンターなど、無線の端末同士を接続させたり、有線LANと接続したりする無線機の一つです。基本的には端末が発した無線LANの電波を受け取る機能をもっており、電波の中継や接続を行います。無線LANアクセスポイントは2種類に分けられ、それぞれに特徴があります。

ブリッジタイプ

単純に有線から無線、無線から有線へのデータを中継する機能のみを持っています。
複数台への接続ができないため、すでに有線で構築されたネットワーク内に無線LAN環境を追加する場合によく使われます。
例えば、2階建ての家屋など規模が大きいエリア内で、有線・無線両用のLAN環境を構築する際はブリッジタイプのアクセスポイントを利用することで、LANケーブルを延長する必要がなくなり配線をシンプルにできるというメリットがあります。

ルータータイプ

ルーティング機能やNAT機能(Network Address Translation;2つの異なるネットワーク両方のIPアドレスを自動的に変換してデータを転送する)を持った機器で、異なるネットワーク間を中継することができます。
ブリッジタイプは単に中継するだけでしたが、ルータータイプは複数の端末と接続できる、インターネットから接続機器への侵入(不正アクセス)を難しくするなど多くの機能を持ち、現在は主流として多く使われています。

家庭と法人向けで異なる無線LANアクセスポイント

無線LANの通信規格はIEEE802.11a/b/g/nが主流となっています。
最後のアルファベットの違いにより、使用する電波の周波数帯が異なるため、違う規格間での無線接続は行うことができません。例えばアクセスポイントは11a、端末が11nだと通信をすることができないので注意が必要です。

無線LANとひとくくりにいっても、家庭で使うような小規模な場合と企業など法人が使う大規模な場合などと使用シーンはさまざまですが、いずれにしても通信規格はIEEE802.11がベースとなっています。

家庭用機器は、無線LANアクセスポイント機だけでなくルーター機能も兼ね備えた無線LANルーターと呼ばれるものが多く使われています。
法人向けでは、情報漏えいなどに対するリスクを低減させるためにセキュリティ機能がより強固なものが主に使用されています。また、家庭用と異なり、同時に接続可能となる台数が多いことも特徴です。

SSIDで識別

複数のアクセスポイントが近い距離にあった場合、どちらのアクセスポイントでも使えるのでしょうか?答えはNOです。
アクセスポイントと各端末にはSSID(ESSID)と呼ばれる識別名が割り当てられており、同じSSIDを持つ端末同士でないと通信を中継することができません。これにより無線LANアクセスポイントが近い場所に、複数のネットワークが混在しているオフィスなどの環境でも、混信を防いで安定した通信を行うことができます。

快適なインターネット環境にはアクセスポイントが必要

アクセスポイントは、無線のネット環境を作る際に欠くことができません。
IEEE 802.11a/b/g/nの通信方式の違いによる対応・非対応があり、メーカーの異なるアダプタと接続するときには互換性を考慮する必要があるため購入時には注意が必要です。パッケージには必ず規格が記載されていますし、インターネットで簡単に調べることもできます。それでも機器購入に不安がある場合は、家電量販店に組み合わせを伝えて通信可能かどうかを確認することをおすすめします。法人用途の場合は、専門のベンダーやインテグレータと相談の上、適切なアクセスポイントを選定することが必要です。
また、無線にすることで第三者への情報漏えいのリスクが高まります。無線LANのセキュリティ機能にもWEPやWPAなどさまざまな仕様があるため、用途、目的に応じて適切なものを使用して、情報漏えいなどが起きないようにしましょう。