どこに設置するのが正解? アクセスポイントの設置場所を決める際のポイント 3分でわかる!無線LANミニ知識
オフィスや自宅にアクセスポイントを設置することを検討しながらも、「どこに設置すればいいのか分からない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。今回はアクセスポイントの設置場所が与える影響と理想的な設置場所について紹介します。
社内や自宅の通信環境を向上させようとアクセスポイントを設置することになったものの、理想的な設置場所が分からずに試行錯誤しているという方もいるのではないでしょうか。
そのような方に向けて、今回はアクセスポイントの設置場所が変わることによる影響と設置場所選びのポイントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
アクセスポイントの設置場所が与える影響
アクセスポイントを設置するうえで理解しておきたいのが、無線LANで使用する電波は周波数帯によっては電波干渉を受けやすくなるということです。
たとえば、2.4GHzは電波干渉を受けやすい一方、障害物には強いという特徴を持っています。5GHzは電波干渉を受けにくい一方、壁や障害物の影響を受けやすいのが特徴です。さらに、2.4GHzと比べて電波の減衰が早いため、通信可能な範囲が狭くなるデメリットもあります。
このように、使用する周波数帯で電波が届く範囲が異なることを把握しつつ、アクセスポイントの設置場所を考えることが大切です。
参照URL
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx313/antenna.html
https://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=055597#a04
https://time-space.kddi.com/it-technology/20190823/2722
https://www.sky-school-ict.net/icthint/lan/04.html
アクセスポイントの理想的な設置場所
アクセスポイントの設置場所として適しているのは、電波干渉や障害物の影響を受けにくい場所です。ここでは設置する高さや場所を含め、アクセスポイントを設置する際のポイントを2つ紹介します。
1.できるだけ高い場所に設置する
アクセスポイントは、できるだけ高い場所に設置することで電波をより遠くまで届きやすくすることができます。
たとえば、オフィス内にアクセスポイントを使用する場合、高い場所に設置することで机の上のモニターや人によって電波が遮られるのを防ぐことが可能です。高い位置に設置する場合、壁掛けにしたり天井に設置したりする方法があります。
なお、複数階にまたがるオフィスでアクセスポイントを天井に設置する場合、上階で使用する端末が下階の天井に設置したアクセスポイントに接続してしまうトラブルが発生することもあります。また、天井への設置に工賃がかかる場合もあるため、事前の確認も欠かせません。
2.家電製品やBluetoothから遠ざけた場所に設置する
2.4GHzの周波数帯を使用する場合、電波を発する家電製品やBluetoothから遠ざけることも大切なポイントです。これはアクセスポイントの近くに家電製品があると電波干渉が起きてノイズが発生したり、通信速度が遅くなったりするためです。
電子レンジやワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスマウス、コードレス電話機などは2.4GHzと同じ帯域の周波数帯のため、特に注意して設置しましょう。
参照URL
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx313/antenna.html
https://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=055597#a04
https://time-space.kddi.com/it-technology/20190823/2722
https://ardent.jp/rentoffice-consultation-center/cloudpbx-info/wifi-vpn-network/wifi-secchibasyo/
アクセスポイントはできるだけ部屋の中心の高い場所に設置しよう
無線LAN通信で使用する電波は障害物や同じ帯域の周波数を発する家電製品に敏感で影響を受けやすいため、設置の際には注意が必要です。
オフィスや自宅などでアクセスポイントが受けやすい人やモノなどの物理的な障害物、家電製品から発せられる電波による電波障害を避けるためには、設置する部屋のできるだけ中心部の、できるだけ高い位置に設置するのが望ましいといえます。
現在アクセスポイントを使用していて「速度が遅い」「通信が途切れることがある」などと感じている方、もしくは、これからアクセスポイントの導入を検討している方は、電波の特徴を踏まえて設置場所について理解しておくことが大切です。