Wi-Fiの接続が不安定なときに確かめたいこと|原因別の対処法は? 3分でわかる!無線LANミニ知識

趣味や仕事を問わず、普段からあらゆるシーンで利用されているのが「Wi-Fi(ワイファイ)」です。デバイスとインターネットを簡単に無線接続できる高い利便性があるからこそ、回線切れや速度低下などの不安定な状態になると、大きな支障をきたす恐れもあります。今回はWi-Fiの基礎知識と不安定になる原因、その対処法について解説します。

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Wi-Fiの基礎知識

Wi-Fiとは?

Wi-Fi(ワイファイ)は、端末(デバイス)とインターネットを回線に接続する技術のことです。Wi-Fiを活用するためには、Wi-Fiに対応した端末とWi-Fi機器、Wi-Fiルーター(無線LAN親機、無線ルーター)が必要になるのが一般的です。
Wi-Fiに接続できれば、電波が届く範囲でインターネット環境を構築できます。Wi-Fiに対応した機器としては、スマートフォンやタブレット、パソコンのほか、ゲーム機、テレビ、掃除機、オーディオなどガジェットや家電、AV機器などが挙げられます。また、産業機器など幅広いシーンで活用されています。

Wi-Fiと無線LANの違い

Wi-Fiとしばしば混同されがちなのが「無線LAN」です。Wi-Fiは無線LANの通信規格の一種と理解しましょう。LANとは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略称で、無線LANはケーブルを使わずにデバイスとインターネットやデバイス同士を接続できる技術を指します。主にデバイス同士を連携させるための「Bluetooth(ブルートゥース)」など、Wi-Fiを含め複数の通信規格があります。一方、ケーブルを使って通信を行う場合は有線LANといいます。
また、Wi-Fiにも規格が定められており通信速度などが異なります。20235月時点での最新規格は「IEEE802.11axWi-Fi 6)」となります。

Wi-Fiが不安定になる主な原因

Wi-Fiが不安定になる3つの原因と、自力で対処し、回線速度や通信環境を快適に改善する際の注意点を紹介します。後述する対処法を試す前に必ず確認しておきましょう。

考えられる主な原因

パソコンやスマートフォンなどの「接続端末」に問題が生じると、Wi-Fiが途切れたり、接続できなくなったりしてしまうケースがあります。一時的な不具合の場合は復旧できる可能性がありますが、深刻な故障だと修理や買い替えが必要になることも考えられます。
また、Wi-Fiルーターに故障や不具合が生じると、接続端末がWi-Fiに接続しにくくなり、不安定になることもあります。また、端末そのものではなく設置場所や周囲の環境、電磁波といった接続環境による影響も考えられます。

さらにインターネット回線自体に問題があり、接続が不安定になることも考えられます。業者側のトラブルのほか、カフェなどの無料Wi-Fiは接続者数が増えると回線が重くなる傾向があります。いずれにしても、この場合はユーザーだけでの力で、即時に安定化させるのは難しいでしょう。

インターネットの接続方法や必要な準備、接続できない場合の対処法

原因を特定する際の注意点

Wi-Fiが不安定になった際、同時に複数の対処を実践しないように心がけましょう。不安定になる原因はケースバイケースであり、接続端末とWi-Fiルーターを同時に再起動するなど、複数の原因が考えられる状態で中途半端に試してしまうと、逆に特定が難しくなる恐れがあるからです。そのため、複数の端末をWi-Fiにつながっているにも関わらず、特定の端末のみ接続が不安定な場合は、まずは端末の故障、不具合を疑うなど思い当たる原因への対処法を順序だてて試すことをおすすめします。

【原因別】Wi-Fiが不安定になった際の対処法

Wi-Fiが不安定となる3つの原因別の対処法を計12個紹介します。前述した「どの原因が考えられるか」を予想したうえで、順番に試してみましょう。

端末が原因と考えられる場合

Wi-Fi接続が不安定な原因が端末にあると考えられる場合、まずはその端末を再起動してみましょう。端末の一時的な不具合が原因であれば、再起動することで解消するケースがあります。特にスマートフォンやタブレットの電源をオフにしたり、再起動したり、アプリを大量に立ち上げて使い続けると、キャッシュが溜まる仕組みによりメモリが大量に消費されてしまい、Wi-Fi接続を含むさまざまな動作が不安定になる可能性もあります。

また、スマートフォンやタブレットであれば、再起動する前に一度、無線通信を一括カットする「機内モード」をオンに切り替えた後にオフにすることで、不安定な状態が解消されることもあります。

接続している端末を減らしてみる

Wi-Fiルーターに接続している端末が多くなると、Wi-Fiの接続が不安定になりやすくなります。基本的にWi-Fiルーターには機種ごとに推奨最大接続台数が明示されています。社内や自宅の場合は、同時接続している台数が超過していないか確認しましょう。推奨される接続台数を超過し混雑するほど接続が不安定になるリスクが高まるうえ、一部のインターネット設備の備え付き賃貸マンションなどでは、上限を超えると接続できなくなってしまうケースもあります。
近年ではPCやスマートフォン、タブレットなどのデジタル端末はもちろん、ロボット掃除機、空気清浄機、エアコンなど、さまざまな電子機器がWi-Fiに対応しているため、予想以上に接続しているケースも珍しくありません。接続台数が超過している場合は、より推奨接続数の多いWi-Fiルーターに変更するほか、新たにルーターを増設することで問題を解消できる可能性があります。また、Wi-Fiに接続しているものの、あまり機能を使用していない端末を切断することで接続台数を整理することもおすすめです。

端末の設定を確認する

端末とWi-Fiがまったく接続できない場合、端末側の意図しない設定によってWi-Fi接続が妨げられるケースがあります。具体的には「機内モード」、「スリープ時の自動Wi-Fi接続解除」がオンになっているほか、Wi-Fi接続が「手動接続」になっていることなどが考えられます。

端末のセキュリティソフトを一時的に無効にしてみる

スマートフォンやタブレット、パソコンに導入しているセキュリティ対策ソフトやファイアウォールを一時的に無効にしてみましょう。無効にした状態で通信が安定した場合、一部のアプリやソフトウェアに対してセキュリティソフトが機能することで、通信が不安定になっている可能性が疑われます。無効のままではセキュリティ上の問題があるため、疑わしい対象のアプリなどを「例外」もしくは「許可」、「アンインストール」することで解決を図りましょう。

Wi-Fiルーターが原因と考えられる場合

Wi-Fiルーターを再起動してみる

Wi-Fiルーターや接続機器が原因だと疑わしい場合、まずはWi-Fiルーターを再起動してみましょう。端末と同様、Wi-Fiルーターの一時的な不具合も再起動で解決できる可能性があるからです。電源を切った後は各種ケーブルもつなぎ直しましょう。接触不良が原因だった場合の解消につながります。

端末の設定を確認する

ファームウェアは、インターネットやパソコンといった周辺機器を動作させるためのソフトウェアです。Wi-Fiルーターはファームウェアを搭載している代表的なインターネット周辺機器の1つです。ファームウェアは定期的に更新されており、メーカーはバージョンアップすることでバグの修正や通信の安定性向上などを講じています。そのため、通信が不安定になる原因がファームウェアに関連している場合、更新することで不具合を解消できる可能性があるのです。
また、ファームウェアが古いと不具合だけでなく、過去に発見された「脆弱性」が修正されないままの可能性も考えられます。更新することでセキュリティ対策を強化し、脆弱性を突いた不正アクセスによる攻撃を受けるリスクも下げられます。

Wi-Fiルーターと端末を近づけてみる

Wi-Fiルーターと端末の距離が離れていたり、障害物があったりすると接続状況は不安定になりやすくなります。そのためリビングにWi-Fiルーターに設置しており、寝室で端末を使用するといった場合は、間取りなどによって接続が不安定になる可能性が考えられます。Wi-Fiルーターの電波は機器を中心として360度方向に放射状に広がるため、なるべく家の中心に設置することで、家族全員が効率的に接続しやすくなるでしょう。

物理的にWi-Fiルーターの電波が届かない場合は、中継器を設置することで電波の届く距離を延長できます。

Wi-Fiルーターの設置場所を変えてみる

Wi-Fiルーターの周囲に壁や物を置くと、電波が妨害されて端末に届きにくくなる恐れが高まります。特に木材、コンクリート、金属といった遮蔽物のほか、電子レンジなど強い電磁波を発する家電製品による電波干渉の影響は大きいので要注意です。そのほか、窓や水槽の近く、床の上にWi-Fiルーターを直接置くと電波が弱くなる傾向があります。

Wi-Fiルーターを設置する理想的な場所は遮蔽物が少ない「部屋の中央」で、なおかつ「床よりも少し高い位置」とされているので、少しでも電波が届きやすいよう気を付けて配置してください。

Wi-Fiルーターの周波数を確認する

Wi-Fiルーターの周波数には、「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。Wi-Fiルーターの設置環境に不適切な周波数の場合、端末に電波が届きにくくなっている可能性があります。2.4Ghzの周波数は比較的、遠くまで電波を届けられますが、通信速度が遅いため電子レンジなど他の電子機器が発する電波に妨害されやすい傾向があります。一方、5GHzは電波を届けられる距離は短いものの、通信速度が早いので妨害を受けにくいというメリットがあります。

まずはWi-Fiルーターの周波数切り替え機能の有無を確認し、搭載しているのであれば試しに切り替えてみましょう。周辺の環境に適応していない周波数だった場合、切り替えることで安定感が増す可能性があります。

インターネットの回線が原因と考えられる場合

プロバイダーで通信障害が発生していないか確認する

プロバイダーの通信障害によって、Wi-Fi接続が不安定になるケースもゼロではありません。契約中のプロバイダーの公式Webサイトを確認して、通信障害に関するアナウンスの有無を確認しましょう。また、SNSで同様の状況が報告されていないかチェックすることもおすすめです。

しばらく時間を置いて利用してみる

時間帯によってはWi-Fiの接続が不安定になるケースもあるため、しばらく時間を置くのも対応策の1つです。Wi-Fiルーターの接続台数と同様、インターネット回線そのものでも利用者が増えると通信が混み合いつながりにくくなる恐れがあります。

インターネット回線の通信速度や使用制限を確認する

通信速度が極端に遅くなると、Wi-Fi接続が不安定になる可能性があります。通信速度をチェックするサイトを利用して、現在の通信速度を確認してみましょう。平均通信速度はインターネット回線によって異なります。格安SIMの無線LANなどを利用している場合、通信制限に上限が設けられることが多く、一定の使用量を超えると著しく通信速度が遅くなってしまいます。その際は、利用中の月額料金プランやプロバイダーを見直して、使用状況に最適なものに乗り換えることで不安定化を防ぐことができます。

Wi-Fiが不安定な際は落ち着いた対応を

Wi-Fiが不安定になる代表的な要因と対処法について解説しました。引っ越し、端末やモデムの買い替え、無料のアクセスポイント利用中のほか、ある日突然不安定になるなど、トラブルが起きたタイミングも考えながら原因を予想して対処方法を試しましょう。必要に応じてメーカーやプロバイダーへの問い合わせも検討してみてください。

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