WARP wit
WARP wit(ワープウィット)とは
無線端末エミュレートを実現するミドルウェア。Windows統合環境で無線端末の業務システムが開発可能。「クラス切替」「サイト切替」など、無線ハンディを最大活用できる機能を装備、また「マイグレーション機能」により別機種へのプログラム移行もスムーズ。 リアルタイム性を追求するエミュレータ方式、省電力運用可能なバッチ方式、優先したい業務ニーズに最適な無線方式が選択できます。
おすすめポイント
エミュレータ方式
無線ハンディのアプリケーションをサーバ側で動作。"無線通信を意識させない"アプリケーション開発が可能になります。無線通信をMORSが制御することにより、安定した無線環境を提供。無線特有の「エラー 処理」も実現できます。
エミュレータ方式のメリット
- アプリケーションはサーバ側で実行。
(端末側へアプリケーションのダウンロード不要) - アプリケーションは画面表示データを端末に送り、入力データを取得。
- 無線通信を意識しないAPIを提供。
無線におけるエラー・リカバリー処理が不要。
Windowsの標準的なアプリケーション開発環境
Microsoft社のVisual Studio(言語はVisual Basic及びVisual C++)で開発可能です。各種データベースも標準的な方法で利用可能(無線端末独自の処理は不要)
開発環境(Visual Basic)
- フォームデザイン利用で、端末の画面作成がカンタンに
(専用コントロールを画面に貼り付けるだけ) - 表示・入力・バーコードリーダ等、専用コントロールを提供。
- プロパティでフォントサイズ・入力方法等の各種設定が可能。
開発・運用支援ツールの提供
サーバ側で仮想端末を動作できる端末シミュレータ*を提供し、便利なデバック環境を実現。運用時のツールとしてモニタを提供し、動作している端末やアプリケーションを参照可能です。
※端末エミュレータとは?
作成したアプリケーションを、MORSサーバ上で仮想端末として実行できるデバッグツールです。端末・アクセスポイントなしで、MORSサーバのみでアプリケーションの実行・デバッグが可能。また、VisualStudio上でステップ実行によるデバックも可能です。
マイグレーション機能
WARPアプリケーション下において、無線ハンディの機種に関わらずプログラムの互換性を保ちます。後継機種や異機種へのプログラム移行を「プログラム変更」 することなく行えます。
システム構成
動作条件
開発環境
- アプリケーション開発環境
Microsoft社のVisual Studio 2013, 2015, 2017, 2019
- 開発言語
Visual Basic 及び Visual C++(Win32)のみ
- アプリケーション実行環境
.NET Framework4.0以上
- WARP MACRO(端末側アプリケーション)について
C言語に似た非常にシンプルな言語(弊社独自言語:コンパイラ搭載)
MORSサーバのスペック
- ハードディスク空き容量 1GB以上
- メモリ2GB以上推奨
エミュレータ方式/バッチ方式 ~無線のちがいについて~
長い間、ハンディターミナル(HT)はデータ入力機としてバッチ(一括処理)システムのフロントエンドで利用されてきました。近年無線LAN対応の HTの出現により、逐次処理可能な『リアルタイムシステム』にも対応できるようになりました。前者は『無線バッチ方式』、後者は『無線リアルタイム方式』と呼ばれています。フルノシステムズでは後者を特に、上位側で データ処理を行わせることから『エミュレータ方式』と呼んでいます。
定期的にしか上位システムにアクセスしない『無線バッチ方式』にくらべ、 『エミュレータ方式』は常に良好な通信状態を維持することが必要となります。 HTから上位サーバまでの通信経路の信頼性、特に無線区間の信頼性の確保、通信中でもHTがエリア間をスムーズに移動できるローミング性能の確保が、無線エミュレータ方式実現の鍵となります。
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