ハンディターミナルの導入が物流業務にもたらす効果 3分でわかる!無線LANミニ知識

「物流業務を効率化したい」「人手によるミスを減らしたい」というお悩みには、ハンディターミナルの導入が効果的です。今回はハンディターミナルの導入でどのようなことができるようになるのか、また導入の際に注意したい点について導入事例とともに解説します。

商品のピッキングや検品、在庫データの管理など人手で行う物流業務にはミスが付きものです。また、ミスが起きることで作業が煩雑になり、業務効率が下がるという負の連鎖に陥ることもあります。

物流業務の課題解決には、どの工程でミスやタイムロスが起きているかを把握したうえで改善につなげることが重要です。

物流業務の課題解決や効率化を目指すのであれば、業務をデジタル化できるハンディターミナルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。今回はハンディターミナルの役割や導入で期待できるメリット、物流業務のミスを減らすためのポイントについて導入事例とともに解説します。

参照URL:

https://www.mylogi.jp/logistics/butsuryu-kaizen-zirei/

ハンディターミナルとは?機能や導入時の注意点

ハンディターミナルとは、1次元バーコードや2次元コードでデータを収集する端末です。

物流倉庫内のどこにどの商品があるのかを即座に読み取ることができるだけでなく、データの送受信や画面表示なども基本機能に含まれます。無線LANBluetooth搭載のハンディターミナルを使えば、取得したデータをオフィスの端末に転送して管理できるのが特長です。

参照URL:

https://www.kantsu.com/terms/2982/

https://www.mylogi.jp/warehouse/handy-terminal/#ハンディーターミナルとは?

https://smj.jp.sharp/bs/spotlight/2020/03/ht-merit/#i

業務と工程管理の効率化に活用できるハンディターミナルの機能

ハンディターミナルを活用すれば、在庫のカウントを自動で行ってくれるだけでなく、取得した在庫データの管理も簡単に行えます。人的ミスを防ぎ、ピッキングや検品、照合の精度を上げることで業務を効率化できるのがポイントです。

また、ハンディターミナルを振り返りに活用することも可能です。ピッキングや在庫管理などの業務を人手で行う場合、商品を探すまでに時間がかかったり、帳簿に記載したデータをシステムへ転記する際に入力間違いが起きたりすることがあります。加えて、従業員によって作業スピードや正確性が左右されやすいのも課題です。

これらの問題の解決には、現場で発生する業務の実績データを集め、どこでミスが発生しているかを把握する必要があります。ハンディターミナルを導入すれば、各工程の履歴が残るため手軽にデータの振り返りを行い、工程管理を効率よく行うことができます。

参照URL:

https://www.keyence.co.jp/ss/products/autoid/logistics/improvement/progress-management.jsp

https://www.mylogi.jp/warehouse/handy-terminal/#ハンディーターミナルとは?

導入にあたっての注意点

ハンディターミナルを導入する際に確認しておきたいのが、法定耐用年数です。

事業で使用する固定資産税のうち、使用するにつれて物理的に消耗していく資産を減価償却資産といいます。減価償却資産として経費にできる費用は耐用年数によって異なります。ハンディターミナルは事務機器に分類され、法定耐用年数は5年です。

5年を経過した場合、ハンディターミナルをそのまま使用し続けることはできますが、経費として計上することができなくなる点に注意しなければなりません。なかには法定耐用年数が経過するタイミングでハンディターミナルを買い換える企業もあります。法定耐用年数を把握するとともに、費用を確保しておくことが重要です。

参照URL:

https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-03/cat-small-10/7357/

https://smj.jp.sharp/bs/spotlight/2020/03/ht-merit/#i-4

https://uniaim.co.jp/tabregi/column/posレジの耐用年数は?購入とリースの違いについ/

https://www.keisan.nta.go.jp/h30yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensukigu1.html

【導入事例】株式会社ファンケル 関東物流センター 様

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株式会社ファンケル 関東物流センター 様は、無添加化粧品の製造・販売、各種サプリメント、青汁などの健康食品を展開する企業です。

急激な事業と販売チャネルの展開によって商品の鮮度管理やロット管理に課題が生じていたほか、在庫管理を担うセンターが8ヶ所に分散していたことから、お客さまが1日に何度も商品受け取りに対応しなければならないという状況が発生していました。さらに、物流センター間の商品横持ちによる業務の非効率さも課題の一つでした。

これらの課題解決のために、無線ハンディターミナルを導入。その後、物流センターの集約化を実現しました。商品の横待ちが不要になったことにより、業務の効率化・輸送コスト削減も実現。年間およそ2億円もの物流コストを削減したほか、CO2排出量をおよそ130トン削減するという環境メリットも生み出しました。

>>導入事例「株式会社ファンケル 関東物流センター 様」

ハンディターミナルの導入で実現する物流業務ミスの削減と効率化

物流業務には人手で行う作業が多く、精度や業務効率が従業員によって左右されやすいという課題があります。

ハンディターミナルを導入することで、在庫データの取得や管理をリアルタイムに実現し、人的ミスの削減につながります。さらに、工程管理や振り返りをスムーズにして、ミスの防止や無駄なコストの削減にもつなげられます。

物流倉庫の在庫管理や業務上で発生する人的ミスにお悩みの方は、ハンディターミナルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。