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無線ネットワーク導入の背景

「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業の本庄千本さくら「5S」工場において、Wi-Fiインフラの導入を実現しました。Wi-Fi工場全体に整備した動機として、２点あります。 ひとつは、製造においては、最新の設備と製法になっていますが、仕事の仕方については、従来の日報、稼働管理や品質管理の帳票は、ペーパーに記入し、一旦集めたものを、ファイルに転記して集計する方法をとっています。このため、稼働状況や管理情報は、転記した後に集計するすくみになっているため、結果がわかるまで時間がかかっていました。そこで、電子帳票を活用した作業管理を実現することで、より最新の情報をリアルタイムにわかるようにしたいと考えました。 ふたつめは、見学コースや事務所、会議室等でのWi-Fiインフラを活用した業務の効率化です。見学コースでは、案内ガイドがタブレットを活用して、リアルタイムに当日の生産商品情報を見ながら案内することができるようになります。また、事務所や 会議室等では、ノートPCやタブレットを活用して、最新の情報のやりとりができますので、コミュニケーションの向上につながります。 このように、Wi-Fiインフラを整備することで、工場全体の生産性の向上と効率化につながることに期待しています。

システム概要

電子帳票による作業管理を支えるWi-Fiインフラ

1. 電子帳票により、その日の作業進捗をリアルタイムに集計

エクセル形式のデータを電子帳票としてそのまま取り込み、タブレットなどで記入できて集計もできるソフトを利用します。作業者は、事前に設定したテンプレートを開いて、時間、温度、日付などタッチ式で簡単に日報を入力していくことができます。そこで登録されたデータは、リアルタイムに生産企画課で確認でき、今後の生産計画にすぐに生かすことができるようになります。

2. 見学者に対する案内ガイドとして、タブレットを活用

工場見学コースの来場者に対して、案内ガイドをつけて、案内しています。見学コースにアクセスポイントが設置されたことで、案内ガイドはタブレットを活用して、当日の生産商品情報をリアルタイムに入手しながら案内したり、工場内の遠方の作業ラインを映像を通じて、紹介することが可能となります。また、デジタルサイネージなどのコンテンツも、無線経由で更新できるようにしたいと考えています。

3. 生産現場以外に、事務所や会議室でもWi-Fi化

本庄千本さくら「5S」工場では、無線LANアクセスポイントを工場、事務所、見学通路など合わせて、合計14台設置しました。 工場での作業管理以外に、事務所や会議室でもWi-Fi化することで、いつでも、どこでも最新の情報をやりとりできるようになり、コミュニケーションの向上につながっています。

お客様の声

本庄千本さくら「５S」工場では、インフラのベースとしてWi-Fi化を実現しましたが、まずは１ラインから検証をしていきます。将来的には７ライン全部を稼働して、成果をだしていく予定です。その後、この本庄千本さくら「５S」工場での成果を生かしながら、他の工場でも展開できるようにするのが第２ステップと考えています。 まずは、電子帳票による作業管理を実現していくことで、より働く人のモラルを向上させ、安心、安全に働ける環境づくりをめざしていきます。

お客様情報

[取材実施：2016年8月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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