Wi-Fi 7対応のアクセスポイント導入時にゲストWi-Fiはそのまま使える?
ACERAで認証基盤との互換性を検証 技術レポート

営業技術部 宮﨑 智裕

Wi-Fi 7環境でゲストWi-Fi認証は問題なく利用できるのか?

近年、Wi-Fi7対応アクセスポイントへの注目が高まる中、学校、自治体、病院、商業施設などでもWi-Fi環境の更改が進んでいます。こうした環境では、ゲストWi-Fiの提供も多く、認証システムとの連携可否が重要な検討ポイントとなります。

一方で、
  • 既存の認証基盤は使えるのか
  • キャプティブポータルは正常動作するのか
  • メール認証やSMS認証は利用できるのか

といった導入を進めるための不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、フルノシステムズ製無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ) EW770」と「ACERA EW750」とPOPCHAT株式会社様の認証サービス「POPCHAT-X(ポップチャットテン)」「POPBiz.(ポップビズ)」との接続検証を実施しました。

なお、ゲストWi-Fiの基本的な仕組みや導入メリットについては、こちらのコラム「ゲストWi-Fiの仕組みは?導入メリットと設定方法、注意点を解説!」で詳しく紹介しています。

目次

  1. はじめに
  2. 検証概要
  3. 検証環境
  4. 検証条件
  5. 検証結果
  6. 今回のポイント
  7. まとめ

はじめに

なぜWi-Fi環境で認証基盤が重要なのか

Wi-Fi環境では、快適で安定した通信に加え、利用者を適切に識別し、安全なアクセスを実現することも重要です。特に不特定多数の利用者が接続するゲストWi-Fiでは

  • 不正利用を防止する
  • 利用者の識別
  • 利用状況を記録
  • インシデント発生時の追跡

といった対策が求められます。

そのため、多くのゲストWi-Fiサービスでは認証基盤と連携し、メール認証やSNS認証、SMS認証などを活用しています。

つまり認証基盤は、利用者の識別とアクセス管理を行い、安全なネットワーク利用を支える重要な役割を担っています。

多要素認証

ゲストWi-Fiでは、メール認証やSNS認証、SMS認証、ID・パスワード認証など、さまざまな認証方式が利用されています。

一方で、企業や自治体などでは、不正利用対策や本人確認の強化を目的として、多要素認証(MFA)を活用するケースも増えています。多要素認証は、パスワードに加えてスマートフォンや認証アプリなど複数の要素を用いて本人確認を行う仕組みであり、高いセキュリティを実現できることが特長です。

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検証概要

今回の検証では、ゲストWi-Fi環境における認証強化の有効性を確認するため、Wi-Fi認証取得アクセスポイント 「ACERA EW770」と「ACERA EW750」ゲストWi-Fi向け認証サービス「POPCHAT-X」と、本人確認および多要素認証に対応した認証プラットフォーム「POPBiz.」を組み合わせた構成にて接続性および認証動作を検証しました。

検証環境

まずは検証に使用した機器および構成をご紹介します。

POPCHAT-X・POPBiz.とは

POPCHAT-XおよびPOPBiz.はPOPCHAT株式会社様が提供している、キャプティブポータルを利用した利用者認証サービスです。
メール認証、SMS認証、SNS認証、アンケート認証など、多様な認証方式に対応しています。
POPBiz.は企業向けに多要素認証を実現できる認証プラットフォームです。

製品詳細についてはPOPCHAT-X POPBiz.よりご覧ください。

検証構成と検証条件

アクセスポイント「ACERA EW770」「ACERA EW750」と認証プラットフォーム「POPCHAT-X」「POPBiz.」の接続性を確認するため、各製品をアクセスポイントへ有線接続した構成で検証を実施しました。
詳しい製品情報はこちらの「ACERA EW770」「ACERA EW750」をご覧ください。
検証構成図

検証条件

今回の検証条件はWindows、iPad、iPhone、Androidの各端末を用いて、認証からインターネット接続までの動作を確認しています。無線規格はWi‑Fi 6/6E(802.11ax)およびWi‑Fi 7(802.11be)の両環境で検証を行いました。
検証条件一覧
項目 内容
検証対象製品
POPCHAT-X、POPBiz.
検証方法 APに無線接続した無線端末の認証
検証端末
Windows、iPad、iPhone、Android
無線規格
Wi‑Fi 6/6E(802.11ax)、Wi‑Fi 7(802.11be)
検証項目
メール認証、SMS認証、SNS認証、パスキー認証、利用規約同意認証 など

評価項目一覧
評価項目 確認内容
キャプティブポータル表示 表示可否
認証処理 認証成功可否
インターネット接続 接続可否
端末差異 OS別動作確認
Wi‑Fi 6/7比較 挙動差異有無

検証した認証機能

本検証では、ゲストWi‑Fi環境で利用される認証機能について、Wi‑Fi 6/6EおよびWi‑Fi 7環境での動作確認を実施しました。
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認証機能一覧
POPCHAT-X
POPBiz.
メール認証
メール認証
SMS認証
SMS認証
SNS認証
アプリ認証
アンケート認証
パスキー認証
利用規約同意認証
リダイレクト機能
アクセスID認証

検証結果

Wi‑Fi 7環境でも各認証方式が正常動作
Wi-Fi 6(802.11ax)およびWi-Fi 7(802.11be)の環境において、POPCHAT-XおよびPOPBiz.の各認証方式について動作確認を実施しました。
検証対象としたすべての端末・認証方式において正常な認証およびインターネット接続を確認しました。

動作結果一覧
システム キャプティブポータル表示 認証処理 インターネット接続 端末差異 Wi‑Fi 6/7比較
POPCHAT-X 正常 正常 正常 差異なし 差異なし
POPBiz. 正常 正常 正常 差異なし 差異なし
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今回のポイント

Wi‑Fi 7環境でも安定した認証動作を確認

今回の検証では、Wi‑Fi 7対応アクセスポイントである「ACERA EW770」「ACERA EW750」と認証サービス「POPCHAT-X」「POPBiz.」を組み合わせた環境において、各認証機能が正常に動作することを確認しました。Wi‑Fi 7への移行を検討する際に懸念される認証システムとの互換性について、問題なく利用できることが確認できました。

多様な認証方式に対応

メール認証やSMS認証に加え、SNS認証、パスキー認証、利用規約同意認証など、さまざまな認証方式で正常な認証動作を確認しました。利用シーンや運用方針に応じて認証方式を選択できるため、公共施設から企業まで幅広い環境で活用できます。

既存の認証基盤を活かしたWi‑Fi 7導入が可能

今回の検証結果から、既存の認証基盤を利用している環境でも、Wi‑Fi 7対応アクセスポイントへの移行に伴う大きなシステム変更を行うことなく認証サービスを継続利用できることを確認しました。これにより、ネットワーク更改時の導入コストや運用負荷の低減が期待できます。

まとめ

今回の検証では、フルノシステムズのアクセスポイント「ACERA EW770」「ACERA EW750」と、POPCHAT株式会社様の認証サービス「POPCHAT-X」「POPBiz.」との接続環境において、各種認証機能が正常に動作することを確認しました。

また、学校、自治体、病院、商業施設などの来訪者向けWi‑Fiサービスを提供する環境においても、本構成が有効な選択肢となることを期待します。またWi‑Fi 7の高速・大容量通信と、多様な認証方式に対応した柔軟な認証機能を組み合わせることで、利便性とセキュリティを両立したゲストWi‑Fi環境の構築が望めます。

Wi‑Fi 7対応アクセスポイントの導入を検討されている方や、既存の認証基盤との連携に不安をお持ちの方は、本検証結果を参考情報としてご活用ください。

フルノシステムズでは今後も各種ネットワークソリューションとの接続検証を進め、導入時の参考となる技術情報を発信してまいります。

※記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

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