沖縄県立八重山病院 様 「ドクター処方のリアルタイム化」を実現する「電子カルテシステム」のインフラとして。日本最南端の地域医療を「高品質な無線ネットワーク」で安心応援。

無線ネットワーク導入の背景

沖縄本島の南西約400キロ、八重山諸島の中心・石垣島に立地する沖縄県立八重山病院様。八重山医療圏で唯一の総合診療拠点であり、周辺離島を含めた最南端地域における医療の地域中核病院です。

「4つのS(安全:Safety、安心:Security、サービス:Service、満足:Satisfaction)の理念のもと同病院が取り組む医療は、一般医療に加え、周辺離島(小浜島、波照間島、西表島、与那国島)の診療所後方支援、また周辺離島・海域からのヘリによる患者搬送などの救急医療と、離島ならではの様々な局面を持っています。

長年に亘り、住民に信頼される地域密着型医療を実現される中、より一層充実した医療体制を目指し、2014年電子カルテの本格導入、およびそのインフラとして全館無線対応に踏み切られました。離島という地理的条件、また台風など厳しい気象条件のもと、止まることのない24時間365日の医療体制。つねに「いざという時」を想定しながら、本当に安心して利用できる無線ネットワークシステムに、フルノシステムズの高品質な無線LANが選ばれています。

UNIFAS&ACERA選択のポイント!

  1. 1.UNIFAS~ソフトウエアコントロールと統合管理機能
    緊急性が高く、扱うデータ量の多い「電子カルテシステム」。無線にとって負荷の大きいシステムです。無線LAN管理システム「UNIFAS」は、管理サーバを介さないデータ通信でトラフィック集中を軽減。「無線コントローラ型」に比べ、安定通信に大きなメリットがあります。
    また、「UNIFAS」の統合管理機能で、アクセスポイントの運用監視や設定変更が可能。広い病棟内を機器確認に巡回する管理者負担を軽減します。「スケジュール機能」で稼働の少ない時間帯のメンテナンスも可能です。
  2. 2.ACERA~多台数接続&干渉波フィルタリング機能
    実運用に即したテスト環境を構築し、実際に「ACERA」の「接続機能」を事前に検証頂きました。同時接続端末100台以上の実績を持つ「ACERA」は、アクセスが集中しても安定通信。また、検診端末が院内を動き回っても、高速ハンドオーバーを可能にする「業務用品質」を高くご評価頂きました。

無線ネットワーク管理システム「UNIFAS」についてはこちら
無線アクセスポイント「ACERA」についてはこちら

システム概要

全館を高品質無線対応。診察室やベッドサイドでの電子カルテ活用が安定かつフレキシブルに!

離島医療と無線LAN

  1. 1.電子カルテと無線LAN~「ドクター処方のリアルタイム化」
    従来、同病院の診療支援システム運用は有線接続がベース、記録データはナースセンターで入力されていました。「電子カルテ業務に最適な無線LAN」を他の医療施設に先駆けて採用。UNIFASの「VLAN」機能で無線ネットワークをセキュアに切り分けています。無線のハンドオーバー(ローミング)も高速、ナース端末を持って院内どこへ移動しても無線が途切れることはありません。ベッドサイドや診察室から、バイタルチェック・注射や薬の処方など治療にまつわる情報が無線でリアルタイムに一元化されることで、院内の情報共有スピードが向上。「ドクター処方のリアルタイム化」が実現しました。
  2. 2.離島の持つ地理的リスクをもカバーする「無線LAN製品」を
    万が一の際、果たしてどんなシステムサポートが受けられるのか?物や人の手配が容易ではない離島地域において、それはネットワーク機器選定上で最も大きな課題でした。事業継続性を考える上で、「故障の少ない機器堅牢性」「現場管理者の引継ぎの容易さ」「万が一のバックアップサポート体制」なども含めて、総合的に検討を重ね、選択されたのがフルノシステムズ製品でした。「5年間保証」を持つ国産メーカであること、業務用品質と無線接続の高い安定性、多くの業務採用実績があること。また、複雑な構造を持つ病院内無線化にあたって、当社エンジニアリングの構築・設計・技術サポートについても高くご評価をいただいています。
  3. 3.新病院移転に向けて。将来はゲスト向けWi-Fiサービスへの発展も
    2017年に新病院移転が決定している同病院。新病院にむけて、無線活用は「電子カルテシステムの充実」に加え、更なる発展が期待されています。現状の業務使用に加え「ゲスト向けフリーWi-Fi」「入院患者様向けフリーWi-Fi」へのサービス拡張も想定。人工透析治療に定期来院される患者様などに活用いただくサービスです。ACERAなら電波を見せない「ステルス機能」や「のぞき見防止機能」により、複数のSSIDであっても、それぞれにセキュアな無線ネットワークが構築可能です。
  • ▲ 電子カルテ画面「病床情報」

  • ▲ 電子カルテ画面「TOP画面」

  • ▲ 電子カルテ利用風景(外来・整形外科)

  • ▲ 電子カルテシステム移動端末カート

システムインテグレータ様の声

株式会社プロスタッフ
営業部セールスマネージャー
比嘉 博司 様

「電子カルテ導入」前提のセキュアな無線NW環境構築、保守拠点の少ない離島地域への設置で、高い耐障害性と運用継続性が求められるなど、厳しい条件を満たす機器の検討を重ね、最終候補に挙がったのがフルノシステムズさんでした。評価テストには、メーカ技術者に駆けつけてもらいましたが、30台超えの同時接続でも安定した接続性と通信を実現。病院ご担当者様にもご満足いただくことができました。我々SIerにとって、開発から営業まで顔が見え、スピーディでスムーズなコミュニケーションができるメーカの存在はとても頼りになります。今後も更なる機能拡張や性能向上に期待しております。

http://www.prostaff.co.jp/

お客様の声

沖縄県立八重山病院
医療部長 今村 昌幹 先生

八重山病院の院内ネットワークは、部門システム導入のたびに拡充してきましたが、これまで専門職による設計はなく、ネットワークの安定稼働上もセキュリティ上も課題が山積みでした。

今回、電子カルテ導入を機に、限られた予算範囲でしたが課題を解決、新たにワイヤレスネットワークの追加も含め「院内ネットワーク」を更新しました。システムベンダー任せにすることなく、病院スタッフ主導で設計・施工をすることでセキュリティを確保しつつ、利便性についても改善することができました。これからは病院スタッフだけでなく、来訪者にも便利な「情報インフラの整備」を続けていく予定です。

お客様情報

お客様情報

お客様名
沖縄県立八重山病院
所在地
沖縄県石垣市大川732番地
URL
http://www.hosp.pref.okinawa.jp/yaeyama/
概要
開設者:沖縄県知事
病院長:依光 たみ枝
開設年月日 :1949年(昭和24年)7月9日

科目:内科、循環器内科、精神科、呼吸器科、消化器科、
小児科、外科、呼吸器外科、消化器外科、泌尿器科、整形外科、
産婦人科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、リハビリテーション科、
脳神経外科、麻酔科、放射線科、救急科

稼働病床数 :288床
 (一般:225床、感染症:3床、結核6床、精神50床、ICU4床)

職員数:医師 51人、看護師 192人、その他 約100人
附属診療所 : 4ヶ所(西表西部、大原、小浜、波照間)

[取材実施:2014年4月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/yaeyamahp.html

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