株式会社イー・ロジット 様 無線ハンディターミナルを活用し業務の“見える化”を推進～現場で働くスタッフの声を反映したフレキシブルな機能実装～
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無線ハンディターミナル導入の背景
株式会社イー・ロジットは、Eコマース領域におけるBPOサービスおよびコンサルティングサービス、人材育成サービスを提供する企業です。関東と関西に合計7か所のフルフィルメントセンターを設けており、アパレルや食品、化粧品、日用雑貨など、あらゆる業種のEC通販事業者に向けたフルフィルメントサービスを展開しています。
フルフィルメントセンターにおける作業の“見える化”と生産性の向上を推進するためのツールとして、無線ハンディターミナルを導入しています。2013年に東京フルフィルメントセンター（東京都江戸川区）で初めてフルノシステムズの無線ハンディターミナル「finpad （フィンパッド）」を導入しました。以降もWMS（倉庫管理システム）の更新などを契機とする段階的な追加導入を経て、2023年現在、合計800台以上のfinpadを各フルフィルメントセンターで使用しています。
finpadの導入により、生産性の向上や業務フローの改善、リードタイムの短縮などを実現することができました。現場で働くスタッフの方々の声を反映し、作業工程で必要となるアプリケーションを新たに開発してfinpadに実装するなどの対応をおこなっています。入荷やピッキング、棚卸業務、梱包、在庫照会などのあらゆる工程でハンディターミナルを用いており、各工程の実績を登録して作業の記録を残しています。finpadを活用した業務の“見える化”を推進し、フルフィルメントセンターの幅広い作業工程における生産性の向上に取り組んでいます。
無線LAN導入における3つの課題
- 作業の”見える化”と生産性の向上
フルフィルメントセンターでの業務は、入出荷やピッキング、在庫照会、棚卸など多岐にわたります。作業の生産性を上げるためには、いつ、誰が、どの工程を、どれだけの時間をかけて取り組んだかなど、各手順の情報を把握して管理する必要があります。作業の“見える化”を実現するための手段として、無線ハンディターミナルの導入が検討されました。 - 現場作業に適合した機能の実装
無線ハンディターミナルを導入・運用する上で、現場の作業にフィットすることが何よりも重要です。フルフィルメントセンター内における業務の中で発生する課題や現場のスタッフの方々の気づきを通して、さまざまな作業工程で必要となるあらゆる機能を、無線ハンディターミナルに反映することができるフレキシブルなシステムが望まれました。 - 無線ハンディターミナルを動かすための基盤構築
無線ハンディターミナルを稼働するためには、ネットワーク基盤の整備が不可欠です。無線ハンディターミナルを導入するにあたって、無線LANの構築や設定対応などのノウハウを持つメーカーであるフルノシステムズ製品を採用しました。
システム概要
合計800台以上の無線ハンディターミナルを7つのフルフィルメントセンターで活用
◇ 現場の声を反映して新規機能を追加実装
イー・ロジットのフルフィルメントセンターでは、現場スタッフの創意工夫により、業務改善やプロセスの最適化を実現しています。スタッフが自ら業務上の改善点を見つけてfinpadに機能を追加するよう、システム担当者に要請しています。現在では28種類の作業工程に対応する機能がfinpadに実装されています。アプリケーションの追加には、finpad専用の端末管理ソフトウェア「MORS Evolution / WARP wit （モールスエボリューション / ワープウィット）」を利用しています。
◇ 無線ハンディターミナルの稼働を支える無線LAN
finpadの導入台数は、7拠点で合計800台以上にのぼります。フルフィル メントセンター内の広大な空間で、多台数のfinpadを一斉に稼働させる ための通信基盤を、フルノシステムズの業務用無線LANアクセスポイント「ACERA（アセラ）」を設置することで構築しています。7拠点で合計200台以上のACERAを設置し、業務を止めない円滑なネットワークを実現しています。
お客様の声
イー・ロジットは、Eコマースの事業における全ての工程をワンストップで対応し、クライアント企業のビジネスの成長を支援する企業です。そのほかにも、他社へのコンサルティングサービスや人材育成サービスも提供しています。最近では、大学発物流ロボティクスベンチャー企業と資本提携を結ぶなど、コンサルティングと支援体制の強化に向けたさらなる布石も打っています。ロジスティクスオートメーションにおける最適な提案をし、生産性を高められるようにしていきたいと考えています。イー・ロジットは、Eコマースの事業における全ての工程をワンストップで対応し、クライアント企業のビジネスの成長を支援する企業です。そのほかにも、他社へのコンサルティングサービスや人材育成サービスも提供しています。最近では、大学発物流ロボティクスベンチャー企業と資本提携を結ぶなど、コンサルティングと支援体制の強化に向けたさらなる布石も打っています。ロジスティクスオートメーションにおける最適な提案をし、生産性を高められるようにしていきたいと考えています。
私たちのフルフィルメントセンターをショールームと位置づけ、さまざまな作業工程で実際に機械が使われている様子をご覧いただくことで、導入のイメージを持っていただければと思っています。多くの企業と協力して導入支援を進めていきたいと考えており、無線ハンディターミナルの活用提案も含めた活動をしていきたいと思っています。
弊社のフルフィルメントセンターでfinpadを採用した理由は、「MORS Evolution/WARPwit」で使えるプログラミング言語が弊社のエンジニアの開発スキルと合致し、社内リソースを生かせる点が決め手となりました。現場スタッフの声を反映して、さまざまな工程に対応する機能をシステムの担当部門で開発し、finpadに追加で実装して使えるようにしています。
業務の繁忙により、普段とは異なる別のセンターに所定のfinpadを追加で投入するといったケースにおいても、MORSが役立っています。従来ではシステム部門でfinpadに設定作業を施してからセンターに出荷していた工程を、MORSで発行した設定シートを現場に渡しておけば、現場スタッフがfinpadでシートに記載されているバーコードを読み込むだけで設定が完了するため、工数の削減につながりました。このように、現場だけではなく、システム部門における作業の効率化にもつながっており、機種本体やシステムの使い勝手の良さは、フルノ製品の魅力の一つだと実感しています。
また、無線LANのノウハウを多く持つ企業でもあるので、無線ハンディターミナルの導入に留まらず、無線ＬＡＮアクセスポイントの設定やネットワーク構築をトータルで対応してもらえる点も、フルノ製品を利用する上での大きなメリットだと感じています。
お客様情報
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[取材実施：2023年5月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。
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