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無線ネットワーク導入の背景

九段会館テラスは、 東京都千代田区に所在するオフィス等を中心とする複合ビルです。1934（昭和9）年に竣工した登録有形文化財である「旧九段会館」を一部保存・復原しながら建て替えられ、2022（令和4）年10月1日に開業しました。 　

九段会館テラスの2階・3階には株式会社インフィールドが運営する「九段会館テラスコンファレンス＆バンケット」が入居し、創建当時の姿を復原した2つのバンケットホール（宴会場）をはじめ、8つの貸し会議室やゲストルームを貸し出すサービスを実施しています。法人や個人が、会議や催事、宴会、婚礼などの各種イベントを実施する際にレンタルすることができる施設となっています。 　

オンラインを併用した会議や、イベントのライブ配信など、施設利用者のICT活用に対する需要の高まりを受け、高品質な無線LANの導入が検討されました。最大で200人近くを収容できる空間を備えているため、多台数の端末が同時に安定して通信できる設備が必要でした。 　

利用者の方々のネットワーク接続に関するあらゆるニーズに対応できる無線LANを構築するため、各部屋にフルノシステムズのWi-Fi6対応アクセスポイント「ACERA（アセラ）1310」を合計16台設置し、円滑に通信できる環境を整えています。

システム概要

利用者のあらゆるニーズに応えることのできる高水準な無線LANを用意

◇ Wi-Fi6対応のアクセスポイントを各部屋に配備

高速通信規格であるWi-Fi 6 に準拠する機種である「ACERA 1310」を、各部屋に合計16台設置し無線LANを構築しました。ACERAの管理運用には無線ネットワーク管理システム「UNIFAS（ユニファス）」を活用しており、システムインテグレータであるアスノシステム株式会社が運用を担当しています。

◇ 多台数同時通信にも耐え得る無線LANを構築

遮音性を重視する貸し会議施設では、部屋を仕切る壁や建具が重厚に作られているという特徴を踏まえてアクセスポイントを配置し、多台数端末の同時安定接続に対応する無線LANを構築しています。バンケットホールなどの大きな部屋には複数台のACERAを設置し、接続容量に余裕を持たせた無線LANを構築しています。

システムインテグレータ様のご紹介

コンファレンス施設を中心に、ホール・会議室等において会場利用に適した
ネットワーク構築を提供しております。

アスノシステム株式会社　https://asno-sys.co.jp/

お客様の声

「九段会館テラス　コンファレンス＆バンケット」では、毎日たくさんの催事や会議、バンケットを使ったパーティや婚礼などが開かれており、多種多様なお客様にご利用いただいております。最近ではオンライン併用でのご利用も増加しており、ストレスなくWi-Fiでインターネットに接続できる環境や、お客様のご要望によって自由に組み替えることのできるネットワークの構成が求められている状況です。そのようなご要望を実現する手段として、フルノシステムズの製品を選定して導入しました。 　

コンファレンス施設運営という事業の特性上、主役は施設をご利用くださるお客様であるため、我々の役割のひとつは施設のハード・ソフトを熟知するコーディネーターとして、お客様の催事成功のためにサポートに徹することと考えております。 　

これまで、会議室の設備としては映像・音響・照明の3つが重要視される傾向でした。通信の重要性や品質に対するニーズの高まりについては、コロナ禍を経て一気に顕在化してきた印象です。先述した3つの項目に加え、第4の軸として通信設備が整っていることがお客様に選ばれる基準のひとつになると考えています。お客様が日常で使用されているデバイスを違和感なくスムーズに使っていただける高い水準の通信環境を、お客様の求めるニーズよりほんの少し先回りして提供していくことが、コンファレンス施設としての大事なポイントだと感じています。 　

Wi-Fi環境はまさに空気のように“あって当たり前”という時代になっており、そういった意味でもフルノシステムズ製品の“安定・多台数接続”という特徴は、当施設の隠れたアピールポイントとなっております。

お客様情報

[取材実施：2023年1月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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