高岡ケーブルネットワーク 様 New高岡市における公衆無線LAN整備事例 ~市内の公共施設にACERAを配備しフリーWi-Fiスポットを構築~

無線ネットワーク導入の背景

高岡ケーブルネットワークは、富山県高岡市に本社を置くケーブルテレビ局です。1989(平成元)年の創立以来、地域の方々に向けてテレビ放送やインターネットサービス、電話サービスなどを提供し続けており、最近では自治体や法人を対象としたネットワーク事業にも注力しています。

地元自治体である高岡市が市民や観光客に向けて提供する公衆無線LANの整備と管理運用を、同社が担っています。公民館や図書館、博物館、観光名所など、市内56か所の公共施設にアクセスポイントを設置し、高岡市が提供するフリーWi-Fiスポット「TAKAOKA FREE Wi-Fi」として開放しています。

以前のフリーWi-Fiスポットは、アクセスポイントの性能面などの問題により、市民の方々から「つながりにくい」といった声が寄せられることがしばしばありました。そのような課題を解決するため、2021年にネットワーク機器を刷新し、公衆無線LANを整備しなおしました。

新たなネットワークの構築には、フルノシステムズの業務用無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」を採用し、つながりやすさを改善することができました。また、市内各所のACERAを管理するための管理ツールとして、クラウド型無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)クラウド」を導入することで、管理運営の効率を向上することができました。

市民の方々の普段の生活における利用や観光客の利用はもちろん、公民館やコミュニティセンターなどで実施されるパソコン教室やeスポーツ大会といったイベントなど、幅広いシーンでTAKAOKA FREE Wi-Fiが活用されています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 円滑な通信と多台数の端末接続を実現するWi-Fi
    アクセスポイントを刷新する前のTAKAOKA FREE Wi-Fiは、通信速度や端末接続台数の面で課題がありました。円滑に通信でき、かつ公民館などで多くの人々が同時に接続できるWi-Fiの構築が求められていました。
  2. 誰もが使いやすい公衆無線LANの実現
    TAKAOKA FREE Wi-Fiを利用する際、ユーザーが手軽に接続できる認証機能が必要となります。接続する際の設定が複雑でない、使い勝手のいい認証方式に対応するアクセスポイントが求められました。
  3. 市内全域におよぶネットワーク管理の効率化
    市内56か所の広域におよぶ公衆無線LANを効率よく管理するための仕組みが必要でした。ネットワークのトラフィック状況や端末接続台数、アクセスポイントの死活監視などをセンターで管理できるネットワーク管理システムの導入が求められました。

システム概要

高品質な無線LANソリューションの導入で通信環境を改善

◇ 誰もが手軽に使える認証機能に対応

TAKAOKAFREEWi-Fiは、「メールアドレス認証方式」、「SNSアカウント認証方式」、「ゲスト認証方式」の3パターンに対応しています。使いやすい認証システムにより、高岡市内の各施設で誰もが手軽に快適に公衆無線LANを利用できます。

◇ クラウド型管理システムで市内各所のACERAを管理

TAKAOKA FREE Wi-Fiは、市内の56か所に約90台のACERAを設置し構築しています。広域にわたるネットワークを集中管理するためのツールとして、自前のサーバ構築の必要がないクラウド型の無線ネットワーク管理システムであるUNIFASクラウドを採用しました。

システムインテグレータ様の声

高岡ケーブルネットワークと三技協は、地域BWA(地域広帯域移動無線アクセス)やローカル5Gなど、高岡市におけるネットワークに関する取組みを協同で実施してきました。  

公衆無線LANの整備においても、両社が協力して構築・運営しています。市民の皆さまはもちろん、高岡市を訪れる方々が快適に利用していただけるフリーWi-Fiとなっています。


ホームページ : https://www.sangikyo.co.jp/index.html

お客様の声

高岡ケーブルネットワークは1989年の創立以来、高岡市の皆さまに便利で快適な暮らしをお届けする地域に寄り添った企業として、テレビ放送や、電話・インターネットなど通信インフラのサービスを提供してまいりました。地域の皆さま、そして高岡市を訪れる多くの方々にご利用いただくことのできる公衆無線LAN「TAKAOKA FREE Wi-Fi」の構築と管理運営を担っています。

2021年にフルノシステムズのACERAを導入し、TAKAOKA FREE Wi-Fiのネットワーク基盤を刷新しました。リニューアルの前は、「通信が遅い」、「スマホのつながりが悪い」といった声を市民の方々からいただくことがありました。皆さまにより快適に利用していただけるネットワークの構築に向けて、アクセスポイントの機能を比較検討した結果、ACERAを採用することになりました。

ACERAを導入したことで、円滑な通信環境を実現することができました。公民館やコミュニティセンターでは、市民の皆さまを対象としたスマホ教室やパソコン教室、eスポーツイベントなどがたびたび実施されます。1台のアクセスポイントで、数十台規模のスマートフォンやノートパソコン、ゲーム機を接続でき、市民の皆さまからも好評をいただいております。

ACERAの選定理由として、多台数端末の安定した通信性能はもちろん、機種の5年保証があることや、災害時に避難所となる公民館での防災Wi-Fiとしての機能が備わっていることが、高岡市での採用の決め手となりました。クラウド型のネットワーク管理ツール「UNIFASクラウド」は余計な機能がなく、誰でも使えるシステムとして重宝しています。アクセスポイントの死活管理などで現地に赴く必要がなくなるなど、業務の効率化にもつながっています。

弊社のプラットフォーム事業推進室では、高岡市における自治体主導のネットワーク事業はもちろんのこと、法人におけるネットワーク構築にも注力して取り組んでいく方針です。ネットワークの分野で、これからも市民の皆さまや地域全体に貢献できるよう取り組んでまいります。


お客様情報

お客様情報

お客様名
   高岡ケーブルネットワーク株式会社
本社所在地
   富山県高岡市昭和町一丁目2番10号
設 立 年
   1989(平成元)年6月
開 局 年
   1991(平成3)年5月
代表取締役社長
   山口 伸一
ホームページ
   https://www.tcnet.ne.jp/

[取材実施:2023年12月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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お問合せ(高岡ケーブルネットワーク様)

お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/takaokacn.html

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