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無線ネットワーク導入の背景

富加町は、愛知県との県境近くに位置する岐阜県中南部の自治体です。町内には古社古刹や城跡などの文化財が数多くあり、造り酒屋をはじめとする歴史的建築物が町並みを形作っています。約1300年前に作られたとされる日本最古の戸籍「半布里（はにゅうり）戸籍」ゆかりの地でもあります。
2010年代に入り、富加町では町内公共施設や観光スポットにおける無線通信基盤の整備に力を入れてきました。役場や公民館、学校などの公共施設に、災害発生時に開放される災害用統一SSID「00000JAPAN」に対応するWi-Fiネットワーク基盤を導入し、2019年4月より運用を開始しました。このネットワーク基盤において、フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA（アセラ）1010」をはじめとする無線LAN機器と管理システムを採用いただきました。

システム概要

町役場や公民館、学校などの公共施設で使える住民向け公衆無線LANサービス

◆町内６カ所の公共施設に設置

富加町の公衆無線LANサービスは、町役場庁舎と、役場に隣接する文化施設のタウンホールとみか、公民館、学校の体育館など、町内6カ所の公共施設に設置されています。2019年4月より、本格的な運用を開始しました。各公共施設で、合計27台のACERAが稼働しています。2019年度には、既存の6施設に加え、子育て支援拠点施設にも設置される予定です。
SSID「tomika-bousai」を設定画面で選択し、ブラウザを起動してポータルサイトへアクセスします。利用規約を確認後、使用者が所有するメールアドレスかSNSアカウントで認証して接続します。1回の接続で、60分間使用することができます。

◇操作ひとつで00000JAPANに瞬時に切替え可能

富加町の6施設で使用可能な公衆無線LANサービスは、災害発生時に開放され、パスワードなしで誰もがWi-Fiに接続できる災害用統一SSID「00000JAPAN」に対応します。鍵を回すだけの簡単な操作で通常のWi-Fiを00000JAPANに切り替えることができる専用の装置「Wi-Fiモードセレクター」を使うことで、複雑なシステム操作をすることなく簡単かつ迅速に切り替えられます。Wi-Fiモードセレクターは富加町役場の総務課で管理しており、豪雨災害などの発生時に、避難所となった各施設で開放することを見込んでいます。

システムインテグレータ様の声

富加町のネットワーク構築を担当しました。防災Wi-Fiに対応し、住民の皆さまにスムーズにお使いいただける認証システムを設定しています。公共施設以外の観光施設で展開している別のWi-Fiネットワークも今後統一し、利便性をより一層高めていければと考えています。

お客様の声

富加町の公共施設で、災害発生時に避難所の一部となることが想定される6施設に、総務省の「防災等に資するWi-Fi環境の整備計画」に基づき、2018（平成30）年度に公衆無線LANネットワークを整備しました。
近年、豪雨や地震などの災害が増えていることから、住民の皆さまに安心して通信をお使いいただけるよう設置しています。誰にでも簡単に使えるよう設定しているので、災害のない平常時にもたくさんの方にご利用いただきたいと考えています。
役場や公民館に加え、小中学校の体育館にも設置しており、学校では授業でもWi-Fiを有効活用していただければと思っています。

お客様情報

[取材実施：2019年4月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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