佐久穂町教育委員会 様 NewGIGAスクール後の学びを支える未来志向のネットワーク ~校舎全体の通信品質を整え、ICT活用の幅を広げる環境づくり~

無線ネットワーク導入の背景

長野県東部に位置する佐久穂町は、千曲川を挟んで東西に広がり、八ヶ岳や茂来山を望む自然豊かな町です。佐久穂町教育委員会は「地域とともに育ち、未来を切り拓く力を育む教育の町づくり」を掲げ、小中一貫教育、英語教育、キャリア教育(ふるさと学習)からなる佐久穂教育を進めてきました。  

GIGAスクール構想によってICT活用は大きく進みましたが、通信環境の面では校内ネットワークの通信速度や学習端末の同時接続時の安定性など、いくつか改善の余地がありました。特にGIGAスクール構想第1期で導入したネットワーク環境では、当初目指していた通信速度や端末の同時接続数を十分に満たすことができず、学校現場の期待に応えきれない状況が続いていました。  

こうした状況を踏まえ、今後さらに広がるICT活用を支えるため、安定した通信基盤が不可欠であると判断し、小中学校全体のネットワークを、ルーターからAPまで全面的に見直しを行い、NEXT GIGA(第2期)のタイミングでフルノシステムズ製無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ) EW750」(以下、AP)を56台導入しました。  

この再整備により、従来の課題であった通信環境が改善され学校現場のニーズが学習環境に反映されました。児童・生徒による主体的な端末・アプリの活用提案など、必要な学びを自ら創り出す力を育むきっかけづくりにつながっています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 小中一貫の多台数接続に耐え得る無線LAN
    GIGAスクール構想時に整備された、無線LAN環境では、「学校ネットワーク改善ガイドブック」が推奨する帯域の580Mbpsに届かず、原因特定のために実施したネットワークアセスメントで課題が明らかとなりました。APを入れ替えた結果、使用状況によっては通信速度が100倍以上に向上し、今後CBT化される全国学力調査にも対応可能な、1学年同時に実施できる環境が整いました。
  2. 通信の安定化によるタブレット端末の活用
    通信が途切れるため授業で端末が使用されず、いざ利用しようとすると更新が走りすぐに利用できない悪循環が続いていました。「1人1台端末を活用した学び」を実現するためにACERAを導入し、安定した通信環境が整備されたことで端末活用の幅が大きく広がりました。
  3. 教育への投資判断
    ネットワークシステム全体にボトルネックがあり、学習系の通信が滞る状況が続いてました。今回、今後長く使える環境を整えるためWi‑Fi7対応APへ刷新するとともに、ネットワークシステム全体を見直すことで回線の詰まりを解消し、児童・生徒が主体的にツールを活用できる環境を整えました。

システム概要

Wi-Fi7対応のACERA EW750で多台数接続も安定、授業も個別学習もスムーズに

◇ 学習をとめないネットワーク構成

ネットワーク全体の再整備に伴い、高速通信に対応したルーターやスイッチなどの機器を選定。さらに、これらの構成を最大限に活用できる無線LANアクセスポイント「ACERA EW750」を導入したことで、現状の通信品質向上はもちろん10Gbps対応による将来の学習環境拡大にもゆとりをもち柔軟に対応できる、高速で安定したネットワークを実現しました。

◇ 3クラス、90名一斉接続でもサクサク快適!授業での同時利用でもスムーズ

APを入れ替えたことで通信の安定性が大きく向上し、タブレットを使った授業でも遅延が発生せず、ウェブ動画やデジタル教材をスムーズに利用・活用できるようになりました。  
これにより、教員が安心して授業で積極的にICTを取り入れられる環境が整いました。

システムインテグレータ様のご紹介

当社は長野県内の小中高等学校を中心に、情報機器の販売と保守を担っています。  
校内ネットワーク改善のため、高速通信に対応したAPとマルチGIGA対応スイッチなどの更新を提案させていただき、従来のボトルネックを解消しました。安定した通信環境の実現に大きく寄与することができました。

お客様の声

GIGAスクール構想の第1期で1人1台端末が導入された後、第2期のICT整備担当に着任しました。従来の教科書中心の教育環境から大きく変化した学校現場を目の当たりにし、まずはその変化の大きさに驚いたことを覚えています。

最初に取り組んだのは現状の課題把握です。学校からは「速度が遅く授業で使いにくい」という声が多く寄せられており、第1期で整備されたネットワーク環境が十分に機能していない原因の特定を目的に「ネットワークアセスメント」を実施しました。その結果、校内ネットワークに複数のボトルネックが潜んでいることが明らかになりました。

こうした状況から、児童・生徒の学びを守るには思い切った再整備が不可欠と判断し、第2期では大規模なネットワーク環境整備に踏み切りました。2026年4月には学力調査のオンライン化が予定されていることもあり、限られた期間でスピード感を持ちながら新たなネットワーク環境の構築が必要でした。機器選定にあたっては、長野県内で多くの導入実績があり、学校規模に見合った性能を備えたWi-Fi7対応の無線LANアクセスポイント「ACERA EW750」を採用しました。

導入後は、パソコンクラブの児童から「活動がしやすくなった」という声や、教員からもポジティブな反応が寄せられ、整備の効果を実感しています。今後は、家庭学習でも端末を取り入れた環境づくりや、オンライン授業など学びの選択肢がさらに広がっていくことを期待しています。

私たち教育委員会には、子どもたちの主体性を尊重し、やりたいことを自由に学べる環境の実現が求められています。

佐久穂町では地域の豊かな資源を学びの基盤とし、一人ひとりの学びを尊重しながら地域とともに成長していく教育を目指しています。今回のICT整備もその理念を支える重要な基盤になると考えています。

お客様情報

お客様名
佐久穂町教育委員会
教 育 長
渡邉 秀二
所 在 地
長野県南佐久郡佐久穂町大字高野町569番地
児童・生徒数
小学生433人、中学生248人
(令和7年度末時点)
URL
https://www.town.sakuho.nagano.jp/
kurashi/kyoiku/kyoiku/index.html

[取材実施:2026年2月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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お問合せ(佐久穂町教育委員会様)

お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/sakuhomachikyoui.html

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