高砂市教育委員会 様 NewWi-Fi6準拠のアクセスポイントで学校ネットワークを構築 ~一人一台学習用端末活用で子どもたちの主体的な学びをサポート~

無線ネットワーク導入の背景

高砂市は兵庫県の播磨地区にある都市です。西は姫路市、東は加古川市に接しており、高砂市を含む沿岸部の一帯には播磨臨海工業地域が広がっています。埋立地には各種製造業の工場が集積しており、国内のものづくり拠点として重要な役割を担っています。高砂市は兵庫県の播磨地区にある都市です。西は姫路市、東は加古川市に接しており、高砂市を含む沿岸部の一帯には播磨臨海工業地域が広がっています。埋立地には各種製造業の工場が集積しており、国内のものづくり拠点として重要な役割を担っています。

高砂市教育委員会では、児童生徒向けの一人一台学習用端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する国の政策「GIGAスクール構想」に基づき、2020(令和2)年度にLTEをネットワーク基盤とする教育ICT整備に着手しました。しかし、オンラインを活用した授業の推進といった背景や、それに伴う通信環境の課題を考慮し、2022年度にWi-Fiを基盤とするネットワークの整備に着手。2023年度には市内の小学校6校、中学校10校全ての普通教室と特別教室に無線LANアクセスポイントの設置が完了しました。

児童生徒が一人一台所持して使用する学習用端末には、Chromebookを採用しています。学習用端末活用授業の円滑な進行を支える通信インフラとして、フルノシステムズのWi-Fi6準拠の無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ) 1310」を導入しネットワークを構築しました。ICTを活用した授業を積極的に実施することで、子どもたちの学習に対する意欲の向上や、主体的な学びの育成につながっています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 授業を止めない高品質なWi-Fi環境
    教育ICTの環境整備において、授業の進行を止めない通信基盤の構築が必須となります。高砂市教育委員会では無線LAN導入に向けて検討を重ねた結果、全国の学校で多数の導入実績があり、多台数端末の安定接続などに定評があるフルノシステムズのACERAを採用しました。
  2. 学校全体をカバーできるネットワーク
    LTEでネットワーク環境を整備した際、学校全体をカバーする通信環境の構築が難しく、通信量の都合から一斉に学習用端末を使用できないといった課題がありました。Wi-Fi整備に伴い、学校全体をカバーし、各教室で児童生徒たちが一斉に学習用端末を使って授業ができるネットワーク環境の構築が求められました。
  3. 長期間安心して使用できるサポート対応
    小学校10校、中学校6校の広域ネットワークの構築には、多くのアクセスポイントを設置する必要があります。各学校の教室に設置したアクセスポイントの保守管理の面で、万が一故障が発生した際にも早急に対応できるサポート体制が求められました。

システム概要

子どもたちの多用な学びを学習用端末の活用でサポート

① 学習用端末に Chromebook を使用

高砂市では、学習用端末として Chromebook を採用しています。学習支援ツールやドリルソフトなど、学習にまつわるコンテンツを授業で活用できるよう教育ICTの体制を整え、子どもたちの学習への意欲を引き出し、主体的な学びの育成につなげています。

市内16校の教室に各1台ずつACERAを設置

市内小中学校16校の普通教室と特別教室に、合計約500台のACERA 1310を設置して校内無線LANを構築しています。ACERAには無償保証期間(標準5年、有償延長により最大7年)があり、万が一の故障時にも先出しセンドバックの機器交換サービスを受けられるため、運用の面でも安心して導入・使用することができます。

お客様の声システムインテグレータ様のご紹介

株式会社ニチワ ホームページ:https://www.nichiwa.co.jp/

お客様の声

学習用端末が活用されるようになりよくなったことのひとつに、子どもたち一人ひとりの意見がタブレットを通じて集約できる、ということがあると思います。これまでの授業スタイルでは、挙手や発表というかたちで一部の児童生徒の意見しか聞けないということがありましたが、今ではタブレットを通じてクラス全員の意見が集まってくる。それを教員や子どもたちが見て、個々の意見を反映して課題に取り組んだり授業を進められるようになりました。

ICTのさらなる用途の広がりにより、将来的には不登校や体調不良で学校に来られない子どもたちが、学校以外の場所、たとえば在宅でも授業を受けられるようなオンライン配信の仕組みが整っていけばと期待しています。

高砂市教育委員会では教育ICTを通して、子どもたちが探求心を深め、主体的に学びに向き合う姿勢をサポートしていきます。全ての子どもたちが学びの機会を得られるよう、ICTをより効果的に活用していきたいと考えています。

学習用端末やネットワークの整備により、家庭ごとのさまざまな事情で塾に通えなかったり、PCなどの端末が買えない子どもたちにも、個別最適なかたちで学習に向き合うことのできる体制が整いました。私たちの役割りとして、ICTの運用方法を適切に考えてサポートしていくことで、子どもたちが自分たちで学びに向きうための機会が与えられると考えています。ICTの活用でより行き届いたケアができるようになったり、学習のチャンスを掴む助けになる――学習用端末がそういったツールになることを願っています。

【2025年2月取材】

お客様情報

お客様名
   高砂市教育委員会
教育長
   玉野 有彦
所在地
   兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号
児童生徒数
   6,651人(2024年5月1日現在)
ホームページ
   https://www.takasago.ed.jp/takasagoboe/

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お問合せ(高砂市教育委員会様)

お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/takasagoshikyoui.html

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