松浦市役所 様 ネットワークの一元管理により、快適な無線LAN運用を実現 ~タブレット活用やペーパーレス会議ができる環境が整った!~

無線ネットワーク導入の背景

松浦市役所は、平成15年に地域イントラとして、光無線LANシステムを導入しました。当時は、大容量のデータを100Mbpsの高速通信で実現できる画期的なシステムでした。このシステムは、親機(ハブ)と子機(ノード:パソコン側)の間が無線通信になっています。 子機のパソコン側の接続は、机のシマごとに有線LANケーブルで接続するハブを介した複数台接続になっており、各部署のシマごとに有線LANケーブルの簡易工事が必要でした。

このシステムを約10年運用しておりましたが、今後の新たなIT環境による業務の効率化や継続機器の終了などの理由により、市役所全体のネットワーク環境の整備が必須となりました。

そこで、運用側で一元管理ができる使いやすさや導入コストメリットなどを指標とし、様々なベンダーの機器を評価したうえで、このたび「UNIFAS(ユニファス)&ACERA(アセラ)」の採用に至りました。

無線LAN導入における4つの課題

  1. 1.一元管理できる無線LANシステムが必須
    情報系を担当する職員が少ないため、従来のようなインフラ構築に運用工数がかかる個別管理のシステムは難しいという判断をしていました。今後、出先機関に無線LANを整備しても、一カ所で全システムを一元管理できるシステムを希望しました。
  2. 2.移動のたびのメンテナンス工数を削減
    従来活用していた光無線LANの場合、配置転換などの人の移動のたびに、子機側の有線LANケーブルの簡易工事が必要になっていました。サポート作業の軽減を図るため、わずらわしいメンテナンスが必要ない無線LANシステムを要望しました。
  3. 3.タブレットの活用やペーパーレス会議などに対応
    将来的にタブレットを活用した業務が増えてきたり、書類をサーバー上で管理できるペーパーレス会議の可能性があるため、様々な業務に対応し、安定して運用できる無線LAN品質を求めました。
  4. 4.トータルコストメリットの最大化
    新システムの導入の場合、仕様、機能、導入コスト、運用コストなど、トータルでみるとベンダーによる違いが顕著になります。財政予算においても、トータルでコストメリットがあるシステムが求められており、今回の「UNIFAS&ACERA」は、他社と比較して約3分の2で導入可能でした。

システム概要

無線LANインフラでも、外部認証との連携により、安全なシステムを実現

  1. 1.サーバーの仮想化で、UNIFASを運用
    コスト削減を図るため、従来から運用しているサーバーへ、UNIFASサーバーを追加して稼働しました。CPUリソースをムダなく使えることで、システム管理側からのメリットもあり、新たなハード機器の追加投資なしに一元管理できる無線LANシステムを導入できました。「UNIFAS」は、アクセスポイントをソフトウェアでコントロール、管理していることが大きな魅力です。
  2. 2.外部認証を利用してセキュリティに強い無線LAN
    無線LANは、セキュリティに不安という話しを聞くことも多いですが、認証サーバーを設置することで、あらかじめ決められた権限に基づき、ネットワークやシステムが利用できるため、安心、安全な運用が期待できます。このたびのシステムは、ネットワークポリシーサーバー、認証サーバーなど外部サーバーと「UNIFAS」が連携することで、電子証明書による無線LANシステムを実現しています。
  3. 3.サイト管理による部署ごとへの対応
    「UNIFAS」は、管理者ひとりの権限のほかに、サブサイトという考え方があり、必要な方に、必要な分だけサイト管理できる機能を有しています。将来的には、SSIDも部署ごとにグループ分けすることで、より安全な、信頼のおけるネットワークが運用できます。

ファイルサーバー&無線LANで柔軟性あるシステムへ

  1. 1.ファイルサーバーを活用した業務へ
    基本的に基幹業務は、有線ですが、有線の縛りがない業務に対しては、すべて無線でのやりとりを実現しています。
  2. 2.端末接続300台でも楽々運用
    現在、アクセスポイントの設置台数は、本庁のみ24台です。接続端末数は、約300台のパソコンが常時アクセスしており、安定した稼働に高い評価をしています。
  3. 3.貸出用ノートパソコンがどこでも活用可能
    従来は、貸し出されたノートパソコンは、有線ケーブルでネットワークに接続していましたが、無線LANが整備されたことで、どこでも活用できるようになりました。
  • ▲ 庁舎 3F 生涯学習課

  • ▲ 庁舎 3F 総務課

  • ▲ 市民ホール

システムインテグレータ様の声

株式会社富士通エフサス
長崎支店 営業
池田 和貴 様(右)
福岡支店 情報サービス担当
保科 光治 様(左)

光無線LANの継続製品がないことから企画検討がはじまったインフラ環境整備ですが、無線LANベンダーが多数あることから、当社において機器の検証をさせていただきました。その中において、フルノさんの無線LANは、満たすべき無線仕様が整っており、さらに運用後も含めたトータルコストが他社と比べて、3分の2程度でしたので、自治体の予算に叶うソリューションでした。
実際の導入段階においては、国内メーカーということもあり、トラブルなどでの早いサポートをしていただき、スムーズに導入していくことができました。富士通エフサスでは、マルチベンダーも含めた製品提案する機会を増やしていく傾向であり、今回の無線LAN導入をきかっけに、住民サービスでのWi-Fi提供や出先機関でのWi-Fi活用など積極的にご提案していきたいと考えています。

お客様の声

松浦市のマスコットキャラクター
「松浦松之介」くん

自治体は、市民からの公的資金によって運営されているため、ひとつのシステム導入においても、事前に検証し、安全安心に運用でき、さらに導入におけるトータルコストパフォーマンスが高いものでなければなりません。

このため、システム担当されている富士通エフサス様のサポートによって、無線LANベンダーの各社の特徴やコストメリット、運用サポート対応力などを検証させていただきました。その中において、フルノさんのシステムは、圧倒的にトータルコストが低く、また国内メーカーのため、運用後の対応においても安心してお任せできると考えていました。

無線LANを導入してみて感じたのは、やはり従来のシステムと比べて、LAN配線の煩雑さがなくなったため、運用における時間と手間が少なくなり、その分ほかの業務にあてることができるようになったことです。

また、将来的には、ペーパーレス会議やタブレットの活用が進んでくると思われるので、早い段階でのインフラ対応で、活用できる選択が増えたことは喜ばしいことです。さらに、自治体が管理する外部機関の情報システムとの連携も可能なことから、無線LANの活用範囲が広がってくることが予想できます。このたびの無線LAN整備により、住民へのWi-Fi対応も含めた、より充実したサービスを提供できることに期待しています。

(インタビュー)
▲松浦市役所 総務課 情報推進係長
 田崎 和也 様

お客様情報

お客様情報

お客様名
松浦市役所
市長
友広 郁洋(ともひろ いくひろ)
所在地
〒859-4598 長崎県松浦市志佐町里免365
URL
http://www.city-matsuura.jp/
概要
人 口:24,738人(平成25年12月1日現在)
世帯数:10,303世帯(平成25年12月1日現在)

[取材実施:2014年4月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

事例ダウンロード

お問合せ(松浦市役所様)

お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/matsuurasiyakusyo.html

製品