国立大学法人 筑波技術大学 様 聴覚障がい者の学習・生活シーンを支える、キャンパス無線ネットワーク。 「情報保障」で自立支援・学習環境をサポート
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無線ネットワーク導入の背景
視覚・聴覚による情報取得に制限のある学生が、バリアのない教育環境で思う存分勉強し、持っている能力を開花させ、技術者としてより良い社会自立を目的として設立された国立大学法人筑波技術大学様。
聴覚障害者を対象とする「産業技術学部」では、先に無線利用されている校舎棟に加え、学習環境と生活環境の情報インフラ統一を目的に、UNIFAS&ACERAで無線ネットワーク拡張を実施された。学習における情報保障の観点と生活環境における学習向上を目指し、無線インフラにより学習・生活環境の両方の支援を実現されている。
UNIFAS&ACERA選択のポイント!
- 1.UNIFAS ~日本語GUI対応~
日本語GUI設定画面により、直感的な設定・操作が可能。メーカー独自コマンドを覚える必要もなく、構築負荷・運用負荷を軽減できる。取扱説明書・ヘルプ類の記述が日本語と言うのも国内メーカーならではで、過去利用経験のある外資メーカー製品と比較して大きなメリットといえる。 - 2.ACERA 703 ~リピータ機能活用でLAN配線不要~
建物の構造上、LAN配線がしにくい寄宿舎棟に、アクセスポイントACERA703のリピータ機能が適していた。寄宿舎のエレベーターホールに設置済みの情報コンセントの活用で、配線負荷軽減。
システム概要
校舎棟から寄宿舎棟まで、学習&生活をフルにカバーする無線ネットワーク
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▲ 校舎棟に加え、2010年春新たに無線ネットワーク化された寄宿舎棟。
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▲ 産業技術学部の授業では、使用するすべての資料に字幕がつき、「情報保障」がサポートされる。
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▲ 寄宿舎棟内設置されたアクセスポイントACERA703。リピータ機能で、LAN配線不要。
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▲ 寄宿舎棟内。各居室内のほか、エレベータホール共有スペースでも無線が使用できる。
今後の期待は・・・?
- 1.「無線エリア増設」「臨時ネットワーク構築」への期待
電源さえ確保できれば、無線エリアが拡張できるリピータ機能。今後LAN配線がない小さな教室などで、急遽無線ネットワークが必要となる場合にも、電源の準備だけで簡単に無線ネットワークを構築できる利便性。 - 2.「802.11n」製品への期待
リピータ機能はその利便性の反面、リピータすればするほどスループットが低下してしまう。そんなデメリットを解消できるのが大容量データをやり取りできる無線規格802.11n。今後リピータ機能を搭載した11n製品のリリース時には、動画データの活用など、学習環境でより有効に活用できる事を期待。
お客様の声
筑波技術大学
産業技術学部 産業情報学科
准教授 大塚 和彦 様(左)
産業技術学部 産業情報学科
准教授 西岡 知之 様(右)
聴覚障がい者が自立を目指して学ぶ我が校では、学習に必要不可欠な情報を保障する「情報保障の観点」が非常に重要です。
常勤の教員は、手話などを使い学生とのダイレクトなコミュニケーションも行いますが、手話に不慣れな非常勤教員の講義などでは、パワーポイントの積極活用や講師発話のリアルタイム字幕など、全てを視覚化。また、手話通訳動画を無線クライアントで表示させるなど「情報保障」を実現するために「無線ネットワーク」は、不可欠となっています。最近は作成したレポートを、教授のところにノートPCごと持ち込んで報告するといったシーンが増えていますし、教室、研究室、寄宿舎など生活環境において、それぞれ別々の端末(デスクトップPC、ノートPC)間を移動しながら利用するあり方は、もはや情報活用の正しい姿ではありません。同一環境下で、フレキシブルにアクセスできるネットワークを私たちは求めていました。国産メーカであるフルノシステムズさんの製品はその特長を生かし、今後の増設・拡張時にも期待をしています。
お客様情報
お客様情報
- お客様名
- 国立大学法人 筑波技術大学
- 所在地
- ・天久保キャンパス
茨城県つくば市天久保4-3-15
・春日キャンパス
茨城県つくば市春日4-12-7 - URL
- http://www.tsukuba-tech.ac.jp/
- 概要
- 創立:昭和62年
学長:村上 芳則
学部: 産業技術学部(産業技術学科、総合デザイン学科)、保健科学部、大学院
学生数:372人(2010年4月現在)
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。