福岡大学 様 どこでも活用できるキャンパス無線LANを目指して ~新しいラーニング・スタイルの提案で、多様化する教育、研究に取り組む~
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無線ネットワーク導入の背景
福岡大学の総合情報処理センターでは、1994年より、本学の教育、研究活動を支援する大規模情報・通信システムである「FUTURE」の導入を開始し、2015年の9月には、第5世代目となる「FUTURE5」の運用を開始しました。「FUTURE5」では、「多様化する教育・研究の支援」という基本コンセプトを掲げ、次の3つの方針を基軸としたシステム環境の構築をめざしました。
1. 時と場所を選ばない教育・研究環境の実現の支援
2. 教育・研究に利用する持ち込み情報端末を 活用しやすい環境の実現の支援
3. 従来の授業スタイルにとらわれない新しいラーニング・スタイルを創造できる環境の実現の支援
「FUTURE4」以前は、校内14施設にアクセスポイントが65台導入されてましたが、「FUTURE5」では、追加22施設に176台のアクセスポイントを導入し、全体では、241台のアクセスポイントが設置されたことになります。5年先、10年先の多様化する教育・研究に取り組むため、無線LANのニーズの高まりに対応できる環境を整えました。
システム概要
既存の授業スタイルにとらわれない、新しい教育環境(アクティブラーニング)を提案
1. 従来の授業スタイルにとらわれない、新しい学習スタイルにも対応できる環境を!
従来は、PC教室にパソコンを固定して、有線LANによる授業を実施していましたが、近年、利用形態が様変わりしており、新たにノートパソコン型端末やタブレットを使える授業が増えてきました。それらに併せて、既存のPC教室の授業スタイルを残したまま、時と場所を選ばず、すぐにICT機器を活用した新しい学習スタイルの授業ができる、Wi-Fi環境を構築しました。
2. 時と場所を選ばず、いつでも、どこでも情報アクセスできる環境を!
新しい環境を構築するため、無線エリアの拡大を実施し、現在、36施設、241台のアクセスポイントが設置されています。食堂等で自由にネット接続できる環境を提供したり、ロビーや陸上競技上などアクセスポイントを保護ボックス内に設置することで、屋外でもWi-Fi活用できる環境が整備されました。
3. 利用者の活用レベルに応じて、持ち込み情報端末の活用しやすい環境の提供
利用者の活用レベルに応じてセキリティレベルを変えており、インターネットへアクセスできればいいという方と学内のリソースにアクセスしたい方の2通りに分けています。インターネットにアクセスしたい方は、IDとパスワードでネットワーク認証して、すぐに活用できるようになっています。また、学内のリソースにアクセスしたい方は、ネットワーク認証&検疫システムや端末の暗号化など強固なセキリティで、安心、安全に活用することができます。
お客様の声
学校法人 福岡大学
総合情報処理センター
研究開発室長 教授
奥村 勝 氏
PC中心の授業では、20のPC教室のキャパシティの中で、授業時間の制約をうけていました。近年、ノートパソコン型端末やタブレットが活用されるようになってきたことで、一般の教室の中で、ICTを活用した授業が展開できる環境が求められていました。「FUTURE5」では、追加22施設に176台のアクセスポイントの増強が実施されました。今回、新たな施設に導入したことで、授業でのアクティブ・ラーニングに活用できる環境が整い、利用者も増加することを期待しています。現在までにWi-Fiを利用している学生数は、1万5000人以上に上り、4人に3人は利用している結果となりました。今後は、インパクトのあるサービスを検討しながら、さらに学内でのWi-Fi活用を推進していきたいと思います。
お客様情報
お客様情報
- 創 立
- 昭和9年4月
- 学 長
- 山口 政俊(やまぐち まさとし)
- 所在地
- 〒814-0180 福岡市城南区七隈八丁目19-1
- 学 部
-
人文学部、法学部、経済学部、商学部、商学部第二部、
理学部、工学部、医学部、薬学部、スポーツ科学部 - 学生数
- 大学、大学院合わせて20,106人(平成28年現在)
- URL
- http://www.fukuoka-u.ac.jp/
[取材実施:2015年2月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。
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