津奈木町教育委員会 様 校舎内全体に無線LANを整備し、効率の良い授業を実現。 ~ICT教育の充実が子供たちの「夢」と「可能性」を広げる~

無線ネットワーク導入の背景

津奈木町教育委員会では、情報化社会の中で、子供たちが現在の情報化や国際化の流れに適応した社会へ出ていくために、知識だけではなく、新たな機器を上手に活用できる力や情報選択の判断力、思考力を養うために、ICT機器の積極的な環境整備を進めています。
本町では、県教育委員会の『ICTを活用した「未来の学校」創造プロジェクト』の研究推進校の指定を受け、一部ICT機器の整備をしながら、研究会や研修の実施していました。しかしながら、その中で活用されている無線LAN環境の不具合が多く、通信がきれてしまったり、途中でフリーズするような状況がありました。授業の途中で無線LANが『つながらない』という環境は、安心して授業がおこなえず、流れを止めてしまうことになります。このため、平成26年度から整備するICT関連機器には、タブレット型パソコン、電子黒板と同時に、安心して活用できる無線LAN環境の整備を実施しました。
現在、無線LANのアクセスポイントは、津奈木小学校20台、平国小学校3台、津奈木中学校19台の合計42台が稼働しています。また同時にタブレット型パソコンが平国小学校9台、津奈木小・中学校に40台ずつ整備しており、校内どこでも無線LANを活用した授業を実施できる環境が整いました。
ICT機器を活用した教育方法は、これらかも変わっていきますが、インフラのベースとなる無線LANが校舎全体に整備されたことで、安心して授業ができ、様々なコンテンツを活用した、学力向上につながる授業スタイルが確立できると考えています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 1.授業をとめない「つながる無線LAN」
    『ICTを活用した「未来の学校」創造プロジェクト』の研究推進校のため、
    無線LANとタブレットを活用した授業を行っていました。この経験から安定した無線通信品質が大事であることを理解していました。このため、授業を止めない「つながる無線LAN」の環境を目指しました。
  2. 2.どこでもタブレットが使えるWi-Fi環境
    パソコン教室でしかできないインターネットでしたが、タブレットを活用して、校内であればどこでも使える環境を目指したことで、効率の良い授業が実現できます。
  3. 3.エリア全体をすぐにサポートできるWi-Fiソリューション
    津奈木町教育委員会では、中学校1校、小学校2校を統括していますが、Wi-Fi環境を全校舎に普及させた場合、運用サポート体制が問題となります。アクセスポイントを統括して管理できるソリューションや通信品質の確かさなどで、機器選定を進めました。

システム概要

タブレットを活用して、どの校舎からでも、アクセスできるICT環境を実現!

1. 津奈木中学校

タブレットは、主に調べ学習の時に活用しています。校舎全体のどこでもインターネットにアクセスできる環境なので、授業以外の文化祭のステージ発表に使うなど、生徒自らが意欲的にICTツールを使いこなしています。また、本校では、体育と社会を除く授業で活用していますので、わかりやすい、楽しい授業は、生徒たちにも好評です。

2. 津奈木小学校

本校では、授業以外にも算数の放課後補充教室「SDC(算数大好きクラブ)」でもタブレットを活用しています。タブレットを活用した授業により、ゲーム感覚で学習でき、子供たちは楽しく取り組んでいます。また、1時間授業でICT機器を活用するのは10分程度ですが、その10分間が子供たちにとって、中身の濃いものになっています。

3. 平国小学校

本校では、5・6年生の授業でICT機器を活用しています。
児童が発表する際に、タブレットで動画や写真を撮って、他のタブレットに映し、自分の考えを発表する際に活用しています。また、英語の授業では、アダム先生が電子黒板とデジタル教科書を使って授業をしたり、図工においては、写真を撮影して、その写真を使って絵を描くなど、児童が楽しく、意欲的に取り組める授業に取り組んでいます。

システムインテグレータ様の声

インタビュー
アスクシステム 代表
中村 慶治 様

当社は、津奈木町教育委員会様のOA事務機、ITインフラ関連のトータルサポートを支援しています。このたびのICT機器のひとつである無線LANアクセスポイントは、全校舎で使えるようにするため、LAN工事や設置場所の確保、さらには運用サポートまで検討しながら、慎重に対応させていただきました。
今後は、ハード機器のより良い環境整備に加えて、それら機器を使いこなす先生方のスキルアップにつながる、使い方の支援も含めてトータルにサポートしていく予定です。ICT機器の支援を通して、津奈木町の子供たちの成長につながる機会になることを願っています。

お客様の声

インタビュー
津奈木町教育委員会
学校教育班
主事
新立 司(しんだて つかさ)様

今回の小中学校ICT環境の整備おいて、タブレットPCを導入するにあたり、重要視したことは、無線LANによりどの教室においてもストレスなくインターネット環境を使えることでした。
アクセスポイントの選定の際には、通信性能、キュリティ対策等を重視し、導入後のサポートやトラブル対応等を勘案し、国内品質を提唱する機器に決定しました。
急速に進展していく社会情勢の中で、ICT機器等を使用した情報活用能力は、将来を生きる子どもたちには必要な力であり、今回整備したICT機器等を有効活用することにより学習意欲等を向上させることにより、学力向上へとつなげていきたいと思います。

お客様情報

お客様情報

教育長
塩山 一之
所在地
津奈木町教育委員会
〒869-5603
熊本県葦北郡津奈木町大字岩城1588-1
生徒数
355人(小・中学校)
URL
http://portal.kumamoto-net.ne.jp/town_tsunagi/

[取材実施:2015年4月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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お問合せ(津奈木町教育委員会様)

お問い合わせフォーム
https://www.furunosystems.co.jp/contact/tsunagicyokyoui.html