プレジデント社 様 出版社のオフィスにおけるWi-Fi活用事例~クラウド型管理システムの導入でネットワークの”見える化”を実現~

無線ネットワーク導入の背景

プレジデント社は、東京都千代田区に本社を置く出版社です。実売部数No.1ビジネス誌「PRESIDENT」をはじめ、中学受験に関する情報をテーマとした「プレジデントFamily」、グルメ情報を取り扱う「dancyu(ダンチュウ)」などの雑誌を発行し、WEBでの情報発信もおこなっています。ビジネス書やマネジメント、生活、ファッションなど幅広い分野に関する書籍を刊行しているほか、ビジネスマガジン「フォーブスジャパン」やファッション誌「VOGUEJAPAN」 「GQ JAPAN」といった雑誌の販売も手掛けています。

2022年に実施した社用PCの入れ替えに伴い、管理面や接続面で課題があった旧ネットワークを2023年に刷新し、新たなオフィスLANを整備しました。ネットワーク構成の“見える化”による管理運用体制の改善と、オンライン会議などの高負荷な動画通信にも耐え得る高水準の無線LAN環境を構築することで、オフィスの通信環境をアップデートすることができました。

社内のスタッフがノートPCなどの端末を同時に接続しても対応できるよう、フルノシステムズのWi-Fi6対応アクセスポイント「ACERA(アセラ)1320」を9台設置しました。これらを管理するためのツールとして、クラウド型無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)クラウド」を導入し、社内はもちろん、遠隔からでもネットワークを管理できる仕組みを整えています。

無線LAN導入における3つの課題

  1. 安定稼働の実現
    現在の本社オフィスには2010年より入居しており、有線LANをメインとしたネットワークを敷設していました。2019年には無線LANを増強・拡充しましたが、業務用ではないWi-Fiルーターを用いたこともあり、通信速度や端末の接続許容台数などに課題がありました。つながりやすく業務を止めることのない、高水準の無線LAN構築が求められていました。
  2. 多台数端末の同時安定通信
    スマートフォンやWi-Fi対応ノートPCの普及により、従業員が使用する端末の無線LANへの接続数が増加し、旧ネットワークのIPアドレスが不足するなどの課題が顕在化していました。また、オンラインミーティングを実施する機会も増えたため、多台数の端末の高負荷通信に対応する無線LANの導入が必要となっていました。
  3. ネットワークの“見える化”
    以前のネットワークには一元管理できるシステムがなく、問題が発生した際には個々のサーバの管理画面に入り、Wi-Fiルーターの状況を一台ずつチェックする必要がありました。ネットワークの全体構成を把握でき、なおかつ小規模のネットワークにも対応する管理システムの導入が求められました。

システム概要

100人以上が参加するオンラインミーティングにも耐え得る高水準の無線LAN

◇ クラウド型のシステムでネットワークを管理運用

無線LANの管理運用には、クラウド型の無線ネットワーク管理システム「UNIFASクラウド」を用いています。クラウド型の管理システムであるため、時間や場所を問わずWEBブラウザ経由でアクセスポイントの稼働状況を把握することが可能で、小規模なネットワークの管理にも適しています。UNIFASクラウドの導入により、使いやすいインターフェースでネットワーク構成を“見える化”することができました。



◇ 9台のAPで “いつでも” “何人でも” つながる通信環境に

高速通信規格であるWi-Fi6に準拠する機種「ACERA 1320」を社内に合計9台設置し、オフィスや会議スペースなどで快適に通信できる無線LAN環境を構築しています。Wi-Fi6対応機種を選定したことで、スタッフが一斉に参加するオンラインミーティングにも耐え得る高速・低遅延なネットワーク環境を実現することができました。

システムインテグレータ様の声

プレジデント社様の無線アクセスポイント導入にあたり、機器選定並びに構築を担当しました。LANの敷設作業のご相談を受け、現地調査を行い、電波環境調査と既設ネットワークの状況を確認しました。無線機器の選定とネットワーク全体の再構築の必要性を感じ、フルノシステムズの各サービスをご案内しました。「ACERA 1320」と「UNIFASクラウド」を提案した理由は以下の通りです。

①不安定な無線環境の改善と、100名以上での同時接続によるオンラインミーティングを可能にするネットワークの構築

ご要望の条件を満たすためには、2.4GHz帯/5GHz帯の両方で通信を高速化でき、遅延の少ない機器選定が必要でした。複数の端末を同時につなぐ学校でのオンライン授業において実績がある「ACERA 1320」が適していると判断しました。

②無線環境の状況確認や設定の変更に対応するシステム

今のところ大きなトラブルはなく安定的に運用いただいていますが、UNIFASクラウドがあることで、トラブル時にも訪問前に運用状況を確認することができます。これまでは訪問しないと分からなかった状況を事前に把握し、ある程度の原因を予測しながら対処することができます。十分に人的リソースがない状況でも、UNIFASクラウドを利用すれば効率的にサポート体制を整えることができます。

光和ネットサービス株式会社
https://kowa-ns.co.jp/
営業統括部 岩本 将幸 様

お客様の声

以前より課題を感じていたオフィスのWi-Fi環境を強化するにあたり、フルノシステムズの無線LAN製品を採用しました。

もともとは有線LANが中心だったネットワーク環境を段階的に見直して使用していましたが、2022年の業務用ノートPCの入れ替えを契機に、業務で使用する端末を無線接続する必要性が発生。そこで無線LANの増強・刷新に踏み切り、23年に新たなネットワーク環境を整備したのです。

旧ネットワークは有線LANと無線LANのハイブリッド体系でしたが、Wi-Fiルータ自体のスペック不足やネットワークを一元管理する仕組みがなかったことが要因となり、オフィス内での通信にまつわる課題が顕在化していました。

ネットワークを刷新する上で重視したのは、無線LANの通信速度はもちろん、スタッフが一斉にオンラインミーティングをするなどの高い負荷がかかる条件下でも、安定して通信できる無線LANを構築すること。

フルノシステムズが業務用無線機器の専業メーカーであり、教育機関において多台数端末の同時通信を見込んだ無線LANを構築している実績が数多くあるということで、安心して導入することができました。また、システムインテグレータである光和ネットサービスと組んで一貫したシステムを設計しており、導入時の工事をあわせてお願いできたことも、採用決定を後押しした一因ですね。

ネットワークの入れ替えによって全体の構成を“見える化”できたこともよかったと思います。UNIFASクラウドで一元管理できるので、使いやすいインターフェースでアクセスポイントやネットワークの状況が把握できるようになりました。管理運用の面で大きく改善できたと実感しています。

将来的に無線の規格や機器の性能もバージョンアップしていく中で、このたび導入した仕組みを改めて見直し入れ替えていくことがあると思いますが、ネットワークの面で末永くサポートしていただければ幸いです。


お客様情報

お客様情報

お客様名
   株式会社プレジデント社
所 在 地
   東京都千代田区平河町2-16-1
   平河町森タワー13階
代表取締役
   鈴木 勝彦
設  立
   2001年1月24日
ホームページ
   https://www.president.co.jp/

[取材実施:2023年6月]
※本内容はすべて取材当時のものです。組織・部門・役職名、また仕様など、その後変更となっている場合があります。

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